アスレチックスがナショナルズからハリソンとゴームスを獲得へ

今回のトレード・デッドラインでアンドリュー・チェイフィンとスターリング・マーテイを獲得したアスレチックスがさらなる補強に動いた。ナショナルズにマイナー3選手を放出してユーティリティ・プレーヤーのジョシュ・ハリソンとベテラン捕手のヤン・ゴームスを獲得。不安を抱えていた控え捕手のグレードアップだけでなく、選手層の強化にも成功した。一方、ナショナルズは前日に続く主力選手の放出で、チーム解体をさらに進めることになった。

現在34歳のハリソンは内外野の多くのポジションを守れるユーティリティ・プレーヤー。今季は90試合に出場して打率.294、6本塁打、38打点、5盗塁、OPS.800の好成績をマークし、ベテランの存在感を発揮している。ゴームスは34歳のベテラン捕手で、今季は63試合に出場して打率.271、9本塁打、35打点、OPS.778を記録。新天地では若き正捕手ショーン・マーフィーとの併用が予想される。なお、両選手とも今季終了後にFAとなる。

アスレチックスからナショナルズへ移籍することが報じられているのはドリュー・ミラス、リチャード・グアシュ、セス・シューマンの3選手。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでトップ30にランクインしていたのは28位のミラスだけである。

ミラスは2019年ドラフト7巡目(全体224位)指名でアスレチックスに入団した23歳の捕手で、今季はマイナーA+級で59試合に出場して打率.255、3本塁打、28打点、10盗塁、OPS.731を記録。盗塁阻止率37.9%をマークしている。

グアシュはキューバ出身の23歳の右腕で、今季はマイナーA+級で13試合(うち9先発)に登板して1勝4敗、防御率4.67、奪三振率11.33を記録。シューマンは2019年ドラフト6巡目(全体194位)指名でアスレチックスに入団した23歳の右腕で、今季はマイナーA+級で13試合(うち11先発)に登板して2勝3敗、防御率2.25、奪三振率9.96をマークしている。

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