フィリーズがレンジャーズからギブソン、ケネディの両右腕を獲得へ

フィリーズがレンジャーズのエース右腕カイル・ギブソンとクローザーのイアン・ケネディをセットで獲得することに成功したようだ。米メディアの情報を整理すると、フィリーズはギブソン、ケネディ、ハンス・クラウスの3選手を獲得し、レンジャーズにスペンサー・ハワード、ケビン・ガウディ、ジョシュ・ゲスナーの3選手を放出。また、ギブソンとケネディの年俸の一部として金銭400万ドルがレンジャーズからフィリーズに支払われるという。

フィリーズは有望株ハワードの放出という出血を伴ったものの、ギブソンとケネディの獲得により、投手陣のグレードアップに成功した。現在33歳のギブソンは今季19試合に先発して6勝3敗、防御率2.87の好成績をマークし、オールスター・ゲーム初選出。レンジャーズと3年契約を結んでおり、フィリーズはあと1年半保有できる。

現在36歳のケネディは今季32試合に登板して0勝0敗16セーブ、防御率2.51をマーク。ダイヤモンドバックス時代の2011年に自己最多の21勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得するなど、長年先発投手として活躍してきたが、2019年からリリーフに転向した。ギブソンとは異なり、今季終了後にFAとなる。

クラウスは2017年ドラフト2巡目指名でレンジャーズに入団した22歳の右腕で、今季はマイナーAA級で13試合に先発して3勝2敗、防御率3.35を記録。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングではレンジャーズの9位にランクインしていた。

レンジャーズが獲得する3選手のうち、最大の注目株はハワードだろう。メジャーでは通算17試合(うち13先発)で1勝4敗、防御率5.81と思うような成績を残せていないものの、エース候補の有望株として期待は大きく、今季AAA級では6先発で1勝0敗、防御率1.25の好成績を残している。

ガウディは23歳の右腕で、今季はA+級で14試合(うち12先発)に登板して4勝5敗、防御率4.43を記録。ゲスナーは21歳の右腕で、今季はルーキー級で3試合(うち2先発)に登板して0勝0敗、防御率1.17を記録している。

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