エンゼルスが先発左腕・ヒーニーをヤンキースにトレードで放出

シーズン残り60試合で勝率5割という状況のエンゼルスが先発ローテーションの一角をトレードで放出した。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、エンゼルスは先発左腕のアンドリュー・ヒーニーをヤンキースへ放出。ヒーニーとのトレードでジャンソン・ジャンク、エルビス・ペゲーロという2人のマイナー右腕を獲得する見込みとなっている。有望株リード・デトマーズがマイナーの先発予定から外れたとの報道も出ており、ヒーニーの穴をデトマーズが埋めることになるかもしれない。

現在30歳のヒーニーは今季ここまで18試合に先発して94イニングを投げ、6勝7敗、防御率5.27、113奪三振を記録。試合ごとに調子の波が激しく、開幕から3ヶ月連続で防御率5点台、今月も防御率4.84と安定感を欠くピッチングが続いていた。今季終了後にFAとなるため、ポストシーズン進出が厳しくなりつつあるエンゼルスにとって、必ずしもシーズン終了までキープしておく必要はなかった。

エンゼルスへ移籍することが報じられているのは、ジャンクとペゲーロの両右腕。現在25歳のジャンクは2017年ドラフト22巡目(全体662位)指名でヤンキースに入団し、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでは27位にランクイン。今季はマイナーAA級で14試合(うち12先発)に登板して65回2/3を投げ、4勝1敗1セーブ、防御率1.78、68奪三振という好成績をマークしている。

一方のペゲーロはドミニカ共和国出身の24歳。今季はA+級とAA級の2階級合計で21試合に登板して44回1/3を投げ、4勝1敗2セーブ、5ホールド、防御率2.23、57奪三振とこちらも好成績を残している。

メジャー昇格の可能性が取り沙汰されているデトマーズは昨年のドラフト1巡目(全体10位)でエンゼルスに入団した22歳の左腕。今季はAA級とAAA級の2階級合計で13試合に先発して60イニングを投げ、3勝4敗、防御率3.15、106奪三振をマークし、メジャー昇格に向けて着実に前進している。

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