過去に、番組おぎやはぎのハピキャンにもプレゼンキャンパーとして出演いただいた『こいしゆうか』さん。イラストレーター・キャンプコーディネーター・エッセイ漫画家として大活躍中のこいしゆうかさんに、女性ならではのソロキャンプの楽しみ方やおすすめのキャンプ場など詳しくお伺いしました。これからソロキャンプに挑戦してみたい方やその楽しみ方を知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね!
こいしゆうかさんは型にとらわれない“フリースタイル”ソロキャンパー!
キャンプブームの到来で、「ソロキャンプをしてみたい」という人が多くなっています。ですが、「ソロキャンプの楽しみ方って?」「ソロキャンプをしたいけれど、なかなか一歩が踏み出せない」という人もいるでしょう。
ソロキャンプには人それぞれ楽しみ方があります。そこで長年ソロキャンプを楽しんでいるこいしゆうかさんに、自身のソロキャンプの楽しみ方を聞いてみました!
こいし ゆうか
イラストレーター・エッセイ漫画家・キャンプコーディネイター
主な書籍に「そうだ、キャンプいこう!」(standards)「カメラはじめます!」(サンクチュアリ出版)などがある。難しいことをわかりやすく親しみのある漫画で表現。「ランドネ」(エイ出版)、webメディア「ジモコロ」、walker+(ウォーカープラス)などでもキャンプエッセイ漫画が連載中。他、キャンプコーディネイターとしては、2009年から女性が自立してキャンプをする「女子キャンプ」を提唱。女性目線のキャンプスタイルの提案、オリジナルテント「PANDA」のデザインなど手がける。ラジオ、テレビ、雑誌など他メディア出演多数。
▼ハピキャンシーズン6ではプレゼンキャンパーとして出演!
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早速ですが、こいしゆうかさんが感じる「ソロキャンプの楽しみ方」を教えてください。
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楽しみ方って人それぞれあるのですごい難しいんですけど、私の場合、旅とキャンプを重ね合わせて自由気ままに過ごすというのが、ソロキャンプの楽しみ方ですね!
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「旅とキャンプを重ね合わせる」というのは、具体的にどんなことでしょうか?
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キャンプを楽しむ方のほとんどが、「週末に1泊2日で…‥」という方が多いと思うんですけど、私の場合は1週間〜2週間の休みを取り、北海道や九州などに一人旅をしつつ、現地にあるキャンプ場でソロキャンプを楽しんでいます。
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色々な地域へ一人旅をしながら、様々なキャンプ場を利用するというスタイルなのですね!
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もちろん仕事を兼ねて…‥というのもあるんですけど、全国にあるキャンプ場を知るのも好きだし、その地域の食材や料理を味わうのも好き。天気が良ければ登山をしたり、観光したりもします。
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しかも、計画はあるようでない感じです。天気が良かったら山に登る、天気が悪かったらタープの下でワインを飲みながらのんびりするなど。自分勝手に過ごすことができるからこそ、ソロキャンプが好きなんです。
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まぁ、風が強かったり天候が悪くてテントが張れないという日は、温泉宿に泊まることもあります。ソロキャンパーだからって絶対キャンプをしなければいけないというわけではなくて、その日・その時の状況に合わせた、行き当たりばったりのスタイルですね。
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なるほど〜。こいしさんは、フリースタイルなソロキャンプを楽しまれているんですね!
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「フリースタイル」って言葉いいですね!これからはキャンプスタイルを聞かれたら、「フリースタイルソロキャンプ」にしようかな(笑)
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焚き火をせずに寝たりすることもあるし、普通に街に飲みに出たりすることもあります。飲みに出て帰るのがキャンプ場という時もあるし、宿に泊まることもある。
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九州でキャンプを楽しんだときは、昼過ぎからワイナリー併設のピザ屋さんに行って2、3時間ワインとピザを味わい尽くし、ワインを買ってキャンプ場に戻ってからまたワインを楽しんだりもしましたよ(笑)
やりたいことをその日に決めるというこいしさん。天候によって楽しめることが限られる場合もありますが、当日にその日の行動を決められるのも自由気ままなソロキャンプならではでしょう。
その地域ならではの楽しみを満喫しているのにも憧れますよね。
こいしゆうかさんのソロキャンプでの失敗談 命に関わる失敗も!?
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こいしさんが今までソロキャンプで経験した失敗はありますか?
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初めてソロキャンプをしたとき‥…2月くらいだったかな。炭に火がつかなくて、寒くて死にそうになりました。「まだか、まだか」と凍えながら朝日を待ってたことがあります。
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実はそのとき、春夏用のシュラフしかなくて。炭に火がつかないから暖も取れない。シュラフも全然暖かくない。そのまま寝たら低体温症の一歩手前になるんじゃないかと思うほどの寒さで。小さな忘れ物をした失敗はたくさんあるけれど、命に関わりそうなのはこれくらいです(笑)
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なかなかな濃い失敗談をありがとうございます!これからソロキャンプを楽しむ方は、気温に合わせたシュラフの準備をするのが大切ですね!
女性ならではのソロキャンプ 女子ソロキャンに悩みはつきもの?
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女性ならではのソロキャンプの悩み事ってありますか?
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昔、自転車でキャンプ場に行ったとき、「夜になると管理人が不在になるから女の子1人では危ない」という理由でキャンプ場の利用を断られたことがあります。時間帯は夜で。ここに泊まることができなければ泊まる場所がない…‥という状況だったんです。そのときは他のキャンパーさんが助けてくれて、無事キャンプ場に泊まることができましたが…‥。
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あとは、ソロキャンプをしたときの周囲からの目が嫌でしたね。今では女性のソロキャンパーは多くなりましたが、昔は女性1人だとどうしても目立ってしまったんです。なので、ソロキャンプをするときは、人が少ないキャンプ場を選んだり、混雑する土日を避けて、平日にキャンプへ行ったりしていました。とくに、大型連休にソロキャンプをすると、悪目立ちするというか…‥。
キャンプブームが始まる前は、女性ソロキャンパー自体が珍しかったため、ソロキャンプを楽しもうにも周囲からの目が気になっていたというこいしさん。
回避方法として、空いているキャンプ場を選んだり、平日に出かけたりしていたそう。ただ最近は、女性ソロキャンパーが多くなっていることもあり、こういった悩みも少なくなってきているのだとか。
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よく聞く「男性キャンパーから声をかけられる」ということはありますか?
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私はないですね。「絶対来るな」オーラを出している、というのもあります(笑)。でも、知り合いの女の子からはそういう話を聞くこともありますね。
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やっぱりソロキャンプは1人の時間を楽しみたいという思いがあるので、声をかけるという行為はされたくないですよね。一区画を女性専用として利用できるキャンプ場もあるのでぜひ探してみてください。
女性の初めてのソロキャンプはデイキャンプからがおすすめ!
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女性でソロキャンプにチャレンジしたいという人もいると思うので、どんなことから始めたらいいか、アドバイスをお願いします!
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“ソロでキャンプ場に泊まる”ということにハードルを感じる女性も多いと思うので、最初はデイキャンプから始めるといいかな。キャンプ場でお湯を沸かしてコーヒーを飲むとか、小さいグリルに炭を起こしてソロBBQを楽しむとか、日帰りでソロキャンプを楽しむための一歩を踏み出すのが良いと思います。初めてのキャンプってとても大事だと思うので、少しずつ、一歩一歩ステップアップしていくのがいいでしょう。
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それから、キャンプ場の管理人さんやオーナーと顔見知りになることも大切です。そうすることで、万が一なにかトラブルがあったときに頼りやすくなります。
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今まで出会ったキャンプ場の管理人さんやオーナーさんは、キャンパーとのコミュニケーションを大切にする方がとても多かったので、皆さんにもそういう頼れるキャンプ場を見つけて欲しいですね。安心して泊まれるキャンプ場があれば、女性でもソロキャンプがもっともっと気軽に楽しめるようになると思います。
初めての女子ソロキャン! キャンプ場の選び方のコツを伝授
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初めてソロキャンプをする女性の中には、「キャンプ場の探し方がわからない」と途方に暮れてしまう方も多いみたいです。こいしさんはどんな基準でキャンプ場を選んでいるんですか?
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わかります!初めての女子ソロキャンプは不安な気持ちになりますよね。私の場合は、平日に、できるだけ空いているキャンプ場に行くことをマストにしています。
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ただ、マイナーなキャンプ場であれば良いってことではなくて。例えば無料のキャンプ場の中には、治安が悪かったり、お節介でやたら声をかけてくるキャンパーさんがいたりすることも……。もちろん中には、無料キャンプ場でも良いところはあるんですけどね!あとは、ファミリーキャンプで使われているところは、比較的治安が良いと思います。
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また、自分のキャンプサイトスペースが欲しい人は、区画が決められているキャンプ場を選ぶことが大切ですね。ちなみに車が横付けできないキャンプ場は、グループキャンプをする人たちから避けられがちなので、逆に空いていることもありますよ!
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ただ、キャンプブームなので、今関東地域で探すのは厳しいかな‥…。だから私は最近、北海道や九州など、北と南に行っているんですけど(笑)。コロナの社会状況が落ち着いたら、思い切って地方まで足を伸ばすのもおすすめですよ。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のための注意点
キャンプ場ご利用の際は地元自治体の情報を確認し、慎重に判断してください。
こいしゆうかさんのおすすめキャンプ場4選
こいしさんが今まで訪れたキャンプ場の中で、おすすめできるキャンプ場を教えてもらいました!
【北海道】朱鞠内湖キャンプ場
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『朱鞠内湖キャンプ場』は、北海道の朱鞠内(しゅまりない)湖にあるキャンプ場なんですが、ここは本当に湖が美しくて。周りの森と空がくっきり湖面に浮かび上がって幻想的でおすすめです。キャンプ場内にコインシャワーがあるので、お風呂問題も解決!北海道の大自然が存分に満喫できるキャンプ場です。
【北海道】オンネトー国設野営場
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またまた北海道なんですが(笑)。朱鞠内湖キャンプ場が北欧だとしたら、『オンネトー国設野営場』は、まるでグリム童話の世界。薄暗い森なんですけど、神秘的な湖があるキャンプ場なんです。景色もまるで海外にいるような感覚に。ゆったりまったり過ごすことができます。
【熊本県】蔵迫温泉さくら
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熊本県にある『蔵迫温泉さくら』は、キャンプ場では珍しい源泉掛け流しの温泉が楽しめるキャンプ場です。キャンプサイトにハンモックを設営してゆったりと涼みながら、気が向いた時に好きなだけ温泉に入ってハンモックで涼むの繰り返しができるんです。なんとも贅沢なキャンプが楽しめますよ。
【福島県】小野川湖 庄助キャンプ場
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福島県の『小野川湖 庄助キャンプ場』もおすすめです。小さい湖がたくさんある場所にあるんです。キャンプ場自体は大きくないのですが、温泉が10分くらいの場所にあるので、気軽に入りに行くことができます。また、釣り人が船を出すポイントがあるんですけど、そこからカヤックを出して、街のお蕎麦屋さんにカヤックで食べに行った思い出があります!(笑)
こいしゆうかさんのソロキャンプで欠かせないおすすめのギアを紹介!
こいしさんからソロキャンプ で欠かせないおすすめのギアを教えていただきましたのでご紹介します!
ST-310/SOTO
ハピキャンライターや読者の中にも愛用者の多いSOTOの『ST-310』。ソロキャンプにぴったりなサイズ感が特徴です。
ネイチャーストーブ/ユニフレーム
バーナーとしても焚き火台としても使えるコンパクトなストーブ。
PANDA/テンマクデザイン
こいしゆうかさんご自身が企画されたとんがりテント。女子ソロキャンにぴったりなテントです。
素敵な女子ソロキャンデビューを!
今回は、イラストレーター・キャンプコーディネーター・エッセイ漫画家として大活躍中の『こいしゆうかさん』に、女子ソロキャンプの楽しみ方や自身の失敗談、おすすめのキャンプ場などを教えていただきました!
これからソロキャンプに挑戦したい女性にとって、ためになるお話だったと思います。
こいしゆうかさんのフリースタイルソロキャンプを参考に、ソロキャンプデビューはもちろん、あなたにぴったりのソロキャンプスタイルを見つけてくださいね!