【30日】長崎県内 39人コロナ感染 佐世保、諫早でクラスター発生

30日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(29日午後7時現在)

 長崎県などは30日、県内7市3町で計39人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たりの発表数が30人を超えるのは5月18日以来73日ぶり。佐世保市と諫早市で新たに計2件のクラスター(感染者集団)が発生した。
 県は病床確保のフェーズを、県本土(長崎、佐世保県北、県央、県南の4医療圏)は「3」から最高(緊急時除く)の「4」に、五島医療圏は「1」から「2」に引き上げた。県全体の確保病床数は、226床から367床に増える。
 佐世保市では同じ飲食店を利用した20代男女計3人が感染。この店では20代男性従業員と客の20代男女計3人の感染も判明しており、計7人のクラスターとなった。市は詳しい来店状況を調査中で、現時点で店名は公表しないとしている。
 諫早市では、県立諫早農業高で開かれた運動部の合同合宿に参加した複数校の生徒7人の感染を確認。県教委によると、22日から3日間、県内外4校の計43人が参加し、校内の宿泊研修施設に泊まった。
 長崎市は13人を確認。うち20~40代の6人は感染経路が不明で、県外在住の20代女性は帰省中に感染が分かった。佐世保市は飲食店のクラスター関連を含め9人で、40代男性の感染経路が分かっていない。
 県が発表した17人のうち経路不明の初発事例は6人。西彼長与町の性別非公表の20代と、西彼時津町の年代非公表の男性会社員、五島市の10代男性は2週間以内に県外を訪れていた。


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