「ワクチン接種の加速を」 沖縄県医師会が知事に提言

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて沖縄県医師会の安里哲好会長らは30日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、40代から60代前半のワクチン接種推進や、県内各地での検査体制拡充などを盛り込んだ7項目の緊急提言を提出した。安里会長は終了後の記者会見で、比較的若い世代の重症者が増え医療体制がひっ迫する懸念があるとして、マスク着用とワクチン接種が有効であることや、人との接触回避、救急外来の適正使用の3点を県民へのメッセージとして呼び掛けた。

 安里会長は玉城知事に対し、高齢者へのワクチン接種が進み、今後は40~64歳の感染や重症化予防のため接種率70%以上を目指すべきだと指摘。「知事と市町村で一体となって進めてほしい」と県民運動としての取り組みを求めた。同席した県医師会の宮里達也副会長は「特に沖縄は肥満の人も多いため、重症化率が他府県より少し高めになるのではないかと医療関係者は懸念している」と述べた。

© 株式会社琉球新報社