ジョージ・ハリスン『All Things Must Pass』50周年盤より未発表音源とMVを公開

Photo: Barry Feinstein

2021年8月6日に発売されるジョージ・ハリスン(George Harrison)の『All Things Must Pass』50周年記念スーパー・デラックス・エディション。このアルバムから未発表音源「Isn’t It A Pity (take 27)」が先行公開された。

楽曲の公開と合わせて、ニュージーランドのクリエイティブ・ハウスAssemblyのAlan BibbyとJonny Kofoedが監督した新しいアニメーション・ビデオも公開となった。

<映像:George Harrison – Isn't It A Pity (Take 27)>

今回公開されたビデオは、時間の必然性などをテーマにした絵画的なスタイルを採用している。この動画に使用された音源は、『All Things Must Pass』50周年記念盤に収録される17のアウトテイクの1つ。「Isn’t It A Pity」は、オリジナル・アルバムには2曲収録されているが、今回のリリースでは、オリジナル・スタジオ・デモと2つのアウトテイクという3つの未発表音源が追加されている。

雰囲気のあるテイク27は、ハリスンの創作過程や、曲を完成させるために行ったアレンジや楽器の様々な実験の様子を知ることができる。このテイクは、オリジナル・アルバムのバージョン2に近いもので、曲をややゆっくりとしたペースで、シンプルで絶妙なアレンジで仕上げている。

『All Things Must Pass』50周年記念ボックスセット版は、Uncut誌とMojo誌の両方から、すでに熱烈な評価を受けて、Uncut誌は10点満点のレビューをつけ、次のように評している。

「この新しいミックスは、(ハリスンの)最高の作品を今日のために、これまで以上に詳細にアップデートしているが、この106分間を結びつける雰囲気は維持されている」

Mojoは次のようにレビューしている。

「オリジナル・ミックスのもやもやとした距離感は消え、ハリスンとスペクターが最初の頃には達成できなかった(あるいは求めなかった)明快さと精細さが聞こえてくる。これまでは再生する度にスペクターのように、ちゃんとサウンドを聴くためには非常に大きな音を出さなければならなかった。今は違う。これらのミックスは、あなたのもとにやってくるのだ」

Written by Paul Sexton

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