ビリー・アイリッシュ、2ndアルバム発売。沈む家の屋根で歌うMVも公開

Photo: Interscope

2019年のデビュー作『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』に続くビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)のセカンド・アルバム『Happier Than Ever』が2021年7月30日に発売となり、あわせて自身が監督したタイトル・トラックのミュージック・ビデオが公開となった。

動画:ビリー・アイリッシュ「Happier Than Ever」

アルバム・タイトル曲「Happier Than Ever」は、前半の爽やかなアコースティックのペースから、後半のギターが効いた盛り上がりのある曲へと展開。この曲のトーンの変化を視覚的に反映しているミュージック・ビデオは、ビリーが電話で元恋人に愚痴をこぼしているところから始まり、突然、天井から水が滴り落ち、1950~60年代の黄金時代をイメージした部屋の照明が点滅する。映像の最後には、ビリーは沈みかけた家の屋根の上で歌詞を口ずさみながら、溜まっていた感情をすべて吐き出し、このように歌う。

You ruined everything good
Always said you were misunderstood
Made all my moments your own
Just f–n’ leave me alone
良いことすべてをあなたは台無しにした
自分は誤解されてるんだといつも言ってたね
私の時間を全部自分のものにしておきながら
私を独りぼっちにさせただけだった

新作アルバム『Happier Than Ever』には鋭いウィット、日常の観察、秘密、逃避が織り交ぜられながら、現代社会を生き抜く複雑な人間とは何かという探求が収められ、これまでで最も生々しく、最も告白的な作品となっている。このアルバムのエッセンス、アートワーク、テーマカラーは、彼女のお気に入りのアーティストであるジュリー・ロンドン、フランク・シナトラ、ペギー・リー、そして彼らが君臨した1950年代から60年代の「黄金時代」からインスピレーションを得ている。アルバムの制作は今までと同じく、兄であるフィニアスとロサンゼルスの自宅スタジオで制作された。

ビリーはアルバムに発売を記念して、Spotifyと提携してアーティストとして初のハブ・ページを作成した(Spotifyの「検索」をクリックしたときに現れるジャンルページの一覧に登場するもの)。『Happier Than Ever: The Destination』と題されたハブページには、ビリー自身による「Fan Mode」「Billie Mode」「Lyric Mode」の3つのアルバム体験が用意されており、前者2つには本人による楽曲解説のテキスト、「Lyric Mode」では音声による解説が収められている。

そして、2022年2月からアメリカ、ヨーロッパで実施される新作アルバムをひっさげた『HAPPIER THAN EVER, THE WORLD TOUR』は全公演ソールド・アウトとなった。

残念ながらライヴに参加できない人は、『ハピアー・ザン・エヴァー:L.A.へのラブレター』という新作アルバム『Happier Than Ever』が映画のような雰囲気で表現される映像作品が9月3日から日本を含むDisney+で配信されるので、その雰囲気は味わうことができるだろう。

ハピアー・ザン・エヴァー:L.A.へのラブレター|予告編|Disney+ (ディズニープラス)

Written By Larisha Paul

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ビリー・アイリッシュ『Happier Than Ever』
2021年7月30日発売

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