2021年F1第11戦ハンガリーGPのフリー走行3回目が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2番手、セルジオ・ペレスは7番手、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは11番手、角田裕毅は14番手となっている。
気温26度、路面温度49度というドライコンディションで、現地時間12時にセッションがスタート。土曜日は雷雨の予報もあったが、FP3開始時点での降水確率は10%となっている。ハースの2台がコースイン、クラッシュの影響によりFP2をほとんど走れなかった角田も新品のミディアムタイヤを履いてコースへ出た。
セッション序盤にコースへ出たのは5台ほどで、開始10分を過ぎたところでハミルトンがソフトタイヤでコースイン。1分18秒587というトップタイムをマークした。フェラーリのカルロス・サインツが0.2秒差で2番手、チームメイトのシャルル・ルクレールが僅差で3番手に並んでいたが、フェルスタッペンが全セクターでベストタイムを記録し1分17秒510でトップに浮上。その後バルテリ・ボッタス(メルセデス)が1分17秒428とトップタイムを塗り替えた。ペレスも4番手につけ、セッション中盤にはガスリーもミディアムで5番手に続いている。
セッションの折り返しを過ぎると一度各車ピットへ戻り、残り時間20分を切ったところから再びコースへ。ところがミック・シューマッハー(ハース)がターン11でコースオフしタイヤバリアにクラッシュ。シューマッハーは自力でマシンを降りることができたが、マシンを撤去するためにセッションは赤旗中断となった。
残り時間9分のところでセッションが再開し、全車ソフトタイヤでコースイン。フェルスタッペンが1分16秒914とこの週末初めて16秒台のタイムを記録するが、直後にハミルトンが1分16秒826を記録しトップタイムを更新。結局このままハミルトンが首位、フェルスタッペンが2番手、ボッタスが3番手というトップ3でFP3が終了した。
4番手以下はサインツ、ルクレールとフェラーリ勢が続き、ランド・ノリス(マクラーレン)、ペレス、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)というトップ10となっている。アルファタウリ・ホンダ勢はガスリーが11番手、角田が14番手だった。
なお赤旗解除後にピットロードを走行中だったストロールと、ガレージを出たアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)が接触した件については、セッション終了後に審議が行われる。またジョビナッツィは、コース上でガスリーの走行を妨害した件についても審議対象となった。
■2021年F1第11戦ハンガリーGPフリー走行3回目 リザルト
Pos. No. Driver Team Time Laps
1 44 L.ハミルトン メルセデス 1’16.826 20
2 33 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1’16.914 13
3 77 V.ボッタス メルセデス 1’17.055 15
4 55 C.サインツJr. フェラーリ 1’17.497 20
5 16 C.ルクレール フェラーリ 1’17.520 16
6 4 L.ノリス マクラーレン 1’17.772 12
7 11 S.ペレス レッドブル・ホンダ 1’17.917 12
8 3 D.リカルド マクラーレン 1’17.942 15
9 14 F.アロンソ アルピーヌ 1’17.992 15
10 18 L.ストロール アストンマーティン 1’18.050 16
11 10 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1’18.115 17
12 31 E.オコン アルピーヌ 1’18.174 15
13 5 S.ベッテル アストンマーティン 1’18.235 15
14 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1’18.461 25
15 7 K.ライコネン アルファロメオ 1’18.683 21
16 63 G.ラッセル ウイリアムズ 1’18.794 14
17 6 N.ラティフィ ウイリアムズ 1’18.821 15
18 99 A.ジョビナッツィ アルファロメオ 1’19.113 14
19 47 M.シューマッハー ハース 1’19.406 15
20 9 N.マゼピン ハース 1’19.933 16