【森保ジャパン】久保建英 準決勝は “因縁” スペイン戦「俺がチームを勝たせるって気持ちで」

連続試合ゴールは「3」でストップしたMF久保建英

東京五輪のサッカー男子準々決勝が31日に行われ、森保ジャパンは0―0でPK戦の末に4―2とニュージーランドを破って2012年ロンドン五輪以来2大会のベスト4進出。MF久保建英(20=レアル・マドリード)は因縁のスペインとの準決勝(3日、埼玉)へ向け〝ビッグマウス解禁〟で決意をのぞかせた。

苦しい試合を制した久保は「相手もカード覚悟で止めてきて、カードが出た選手が後ろに下がってどんどん入れ替えて何回も止められて。チームとして非常によくない判定もあったと思いますし、すごくフラストレーション溜まる試合ではありましたけど、結果的にやることやっていた自分たちに今回はいい流れが来たのかなと思います」と振り返った。

その上で「僕もやってて点を取られる気はしなかったですし。点を取りそうな雰囲気ありながら、今回は前の選手がチームに貢献できなかったっていうのはあるので。そこはしっかり前の選手で反省して、キッチリ次の試合は点を取って早い時間で点を取って試合を決めたいと思います」と反省点も口にした。

予選リーグでは3戦連発と絶好調だったが、この日はノーゴールに終わり連続記録もストップ。それでも「勝てばいいので。今日は僕以外にヒーローがいますし。たまたま3試合僕がヒーローみたいな感じで取り上げられてましたけど。勝てばいいので。めちゃめちゃうれしいですし。変な話自分が1点取って1―3で負けるより、0―0PK、谷選手が止めてくれて、他の選手が決めてくれて、自分の番まで来ずに勝ち。こんなうれしいことはないと思います」と、自身の活躍よりチームの勝利を最優先視している。

一方で自身が現在プレーしているスペインとの準決勝へ向けては、並々ならぬ決意を明かした。「自分が一番いい準備して、この試合に関しては俺が俺がっていう強い気持ちで。変に自己中になるということではなく、俺が引っ張る、俺がチームを勝たせるって気持ちで。こういうこと言ったことないですけど、ちょっとビッグマウスになろうと思います」と、あえて強気発言を連発して自身に重圧をかける。「自分の首を絞めるくらいして、そうじゃないとスペインに勝てないと思うので。しっかり結果出します、次は」と言い切った。

「順当にいけば準決勝はスペインだろうなと頭の片隅に置いていたので。ここを勝って決勝に進みたいと思います。このメンバーで6試合やるというのは決まったので。最後、8月7日に試合することができれば絶対(金メダルが)取れると思うので。まずは準決勝120%。死ぬ気でやりたいと思います」。金メダルへの強い思いを胸に、大一番に臨む。

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