【東京五輪】 陸上女子100メートル、トンプソン=ヘラーが連覇 ジャマイカ勢がメダル独占

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東京オリンピックは31日、陸上の女子100メートル決勝がオリンピックスタジアム(国立競技場)であり、イレイン・トンプソン=ヘラー(29、ジャマイカ)が世界2位の記録で五輪2連覇を果たした。

トップ3はジャマイカ勢が独占。シェリー=アン・フレイザー=プライス(34)が銀メダル、シェリカ・ジャクソン(27)が銅メダルを勝ち取った。

トンプソン=ヘラーのタイムは10秒61。フローレンス・グリフィス=ジョイナーが33年前に出した世界記録には0.12秒届かなかったが、オリンピック記録を更新した。

フレイザー=プライスは10秒74、ジャクソンは10秒76で、ほぼ同時にゴールラインを切った。

フレイザー=プライスは予選をトップ通過したが、決勝では号砲が響いた直後から苦しい立場に置かれた。望んだような素早いスタートが切れなかったからだ。

最後の約30メートル、隣のレーンを走る長いストライドのトンプソン=ヘラーと肩を並べながらも、フレイザー=プライスは体が硬くなっていった。

一方のトンプソン=ヘラーは後半リードを広げ、ゴールラインを切るときにはタイム表示板やカメラマンに指差す余裕を見せるほどだった。

トンプソン=ヘラーはレース後、「けがの連続で苦しんできた」とBBCスポーツに話した。

「否定的なコメントも目にしてきた。すべての負けと敗戦を受け入れ、それをやる気に変えてきた」

「母親として表彰台に立てた」

オリンピック3回目の100メートル優勝がかなわず、落胆の表情を見せたフレイザー=プライスは、「ベストの30メートルではなかった。3歩目くらいでよろめき、それを挽回できなかった」と話した。

「興奮はしている。母親として4回目のオリンピックに出て、また表彰台に立てるのはものすごく栄誉なことだ」

「でも、今はまだ気持ちを整理できていない。家に戻ればきっと涙すると思う」

アキレス腱のけがを越えて

トンプソン=ヘラーは5年近く、アキレス腱のけがに悩んできた。2019年にドーハであった世界選手権は棄権した。

ジャマイカで先月開かれた国内の五輪予選会も、けがの痛みで出場が危ぶまれた。しかし、100メートルと200メートルでの出場権を獲得。2016年リオデジャネイロ五輪に続けての金メダルを狙ってきた。

ただもちろん、8月3日の200メートルでは、フレイザー=プライスがやり返すかもしれない。

この日の100メートルには、イギリスのダリル・ニータも決勝に進出。11秒12で8位だった。

メダル候補だったイギリスのディナ・アッシャー=スミスは予選落ち。太ももの裏側のハムストリングを7月に入って損傷していたと明かし、200メートルは棄権した。

一方、男子100メートルは予選があり、日本選手3人は全員、準決勝に進めなかった。山県亮太は10秒15、多田修平と小池祐貴はともに10秒22のタイムだった。

(英語記事 Thompson-Herah defends 100m title