高気圧の居ぬ間に雷雨

夏の午後の風物詩といえば夕立ですが、ここ数日は夕方ではなく、朝から雷雨となっている所があります。原因は上空に居座っている寒気と、蒸し暑さをもたらしている下層の湿った空気です。
例年のこの時季は、夏の主役である太平洋高気圧が日本付近を覆っていて、寒気や湿った空気の入り込む隙がなく、安定した夏空が広がることが多いのですが、今年はその高気圧の張り出しが弱く、不安定な空模様が続いています。
きょうも九州や東北、北海道を中心に雷雨となる所があり、洗濯物の外干しは急な雨にご注意下さい。あす以降も当面は高気圧の夏休みが続き、天気の急な変化にしばらく注意が必要です。

気象予報士・益山 美保

画像について:1日の天気予報。

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