<レスリング>2021年東京オリンピック・レスリング競技/きょう開幕

 

 1年延期された東京オリンピックのレスリング競技が2021年8月1日、女子1階級と男子グレコローマン2階級で開幕する。試合開始は午前11時。

《テレビ放映予定》NHK Eテレ/11:45~13:00、18:00~19:15 男子グレコローマン60・130kg級・女子76㌔級/準決勝

《ネット中継》gorin.jp 18:10 – 19:18 


女子76kg級・見どころ 《組み合わせ》 《展望》

初のオリンピック・チャンピオンを目指すアデライン・グレイ(米国)=提供・UWW

 第3シードの皆川博恵(クリナップ)は、1回戦で2004年アテネ大会代表でもあるブルマー・オチルバト(モンゴル)と対戦。勝てば、2016年リオデジャネイロ大会優勝のエリカ・ウィーブ(カナダ)と今年の欧州チャンピオンのエップ・マエ(エストニア)の勝者と闘う。

 対戦成績では分の悪いゾウ・キアン(周倩=中国)は、皆川と同じブロックの中の別のブロック。2019年世界選手権3位のアライン・フォッケン(ドイツ)と準決勝進出を争う可能性が高い。

 2012年ロンドン大会72kg級優勝のナタリア・ボロビエワ(ROC=ロシア・オリンピック委員会)は、第1シードのアデライン・グレイ(米国)のブロック。お互いに勝ち上がれば準決勝で対戦する。


男子グレコローマン60kg級・見どころ 《組み合わせ》 《展望》

日本として37年ぶりのグレコローマン王者を目指す文田健一郎(ミキハウス)

 第1シードの文田健一郎(ミキハウス)が、日本男子グレコローマンとして1984年ロサンゼルス大会以来の金メダルを目指す。1回戦はアフリカ・オセアニア予選2位のアブデルカリム・フェルガト(アルジェリア)が相手。

 勝つと、2018年世界選手権3位のサイリケ・ワリハン(中国)と同8位のエティエン・キンシンガー(ドイツ)の勝者と対戦。準決勝は、2016年リオデジャネイロ大会59kg級3位のエルムラト・タスムラドフ(ウズベキスタン)が勝ち上がってくるか。

 反対のブロックは、2018年世界選手権優勝で第2シードのセルゲイ・エメリン(ROC)と、欧州予選優勝で第3シードのケリム・カジム・カマル(トルコ)の決勝進出争いとなるか。


男子グレコローマン130kg級・見どころ 《組み合わせ》 《展望》

オリンピック4連覇に挑むミハイン・ロペス(キューバ)=提供・UWW

 ノーシードで挑むオリンピック3連覇のミハイン・ロペス(キューバ)が、昨年の世界王者で第1シードのリザ・カヤルプ(トルコ)と同じブロックへ。お互いに勝ち上がれば準決勝で対戦する。8度の世界選手権優勝を含めて世界一に11度輝いているロペス。男子初の4連覇の偉業は、決勝を前にして大きな関門を迎えることになりそう。

 反対ブロックからは、第2シードのアブデラティフ・モハメド(エジプト)と2018年世界王者のセルゲイ・セメノフ(ROC)が初戦で激突。過去の実績からすれば、セメノフが有利。勝ち上がって決勝進出を果たすか。

 

© 公益財団法人日本レスリング協会