姜尚中氏がパラリンピック中止を提言「国民に違うメッセージを与えられる」

姜尚中氏

政治学者の姜尚中氏が1日、「サンデーモーニング」(TBS系)にスタジオ出演し、新型コロナウイルスの感染拡大対策でパラリンピックの中止を挙げた。

東京都は7月31日に過去最多となる4058人の感染者が報告された。20~30代を中心に感染拡大が止まらない状況に番組内では「五輪で気持ちが活動的になる」「競技によって沿道が密になっている」と挙げ、コメンテーター陣からも「政府の発信も危機感がない。抑える要因がない」との声に司会の関口宏は「これだけの感染者が出ているのに止める空気が出てこない」と疑問の声を上げた。

姜尚中氏は「簡単にいえば、もう究極の選択。このまま突っ走って、オリンピックをやって、オリパラにも観客を入れてやるか。あるいは中止にするか。中止することで初めて国民はこれまでの宣言とは違うメッセージを与えられると思う」とパラリンピックの中止を決断すればコロナ対策の有効打になると指摘した。

姜尚中氏はかねて五輪開催は感染拡大につながりかねないと危惧していただけに「究極の選択をやれるかやれないか。犠牲がどこまで出るかによっても変わってくる。悲しいことだと思います」と漏らした。

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