「とにかく元気でいて」岩崎恭子氏が〝復活〟池江璃花子にエール

レース後に涙を見せた池江(左)

女子400メートルメドレーリレー決勝、日本チームは背泳ぎの小西杏奈(ガスワン)、平泳ぎの渡部香生子(JSS)、バタフライの池江璃花子(ルネサンス)、自由形の五十嵐千尋(T&G)で臨み、3分58秒12で8位だった。今回のメドレーリレーでは、池江が今大会で初めて予選、決勝ともにバタフライを泳いだ。

1992年バルセロナ五輪女子200メートル平泳ぎ金メダルの岩崎恭子氏は「非常に良かった。以前と比べることはできないが、やっぱり池江選手らしい伸びやかな泳ぎができていると思う」と高く評価する一方で「池江選手も分かっていると思うが、やっぱり最後はバテてしまっていた」と指摘した。とはいえ、19年2月に白血病を発症後、周囲も驚くスピードで回復。実戦復帰から1年足らずで五輪の舞台に立ったのは奇跡的だ。

岩崎氏は「五輪に出場したことを評価しなければならないと思うし、世界の今まで戦ってきた仲間と会えたのは、池江選手にとって大きな財産になったと思う」と褒めたたえた。池江はレース後に感極まって涙。「自分が世界大会に出て行って、池江がどんどん強くなっている。そういう姿を見せていけたら」と決意を述べたが、岩﨑氏は「健康に泳いでほしい。伸びしろはもちろんあるし、もともと持っているセンス的なものはある。池江選手がこんなふうになってほしいとかはあまりなくて、とにかく元気でいてほしい」と気遣った。

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