【スターダム】コロナ禍で売上2・5倍! 木谷オーナー「1年半後には簡単に1万人クラス埋める」

スターダムの夏の祭典「5★STAR GP 2021」が豪華に開幕した

女子プロレス「スターダム」のシングルリーグ戦「5★STAR GP 2021」が7月31日&8月1日の横浜武道館2連戦で開幕。激闘続きの両大会を視察した木谷高明オーナー(61)は、コロナ禍にありながら売り上げが2・5倍に急成長した団体の躍進を高く評価。将来的には同リーグ戦の決勝戦も1万人規模の会場で開催するプランを明かした。

昨年は開幕戦、決勝戦と東京・後楽園ホールで開催された同リーグ戦は、今年になってグレードアップ。横浜武道館2連戦で開幕し、決勝戦は9月25日に東京・大田区総合体育館で行われる。

大会2日目となった1日は、レッドスターズ公式戦で岩谷麻優がジュリアとの優勝候補対決を制し、3年ぶりのVへ前進した。大会を視察した木谷オーナーは取材に応じ「2日間とも楽しむことができました」と満足げに振り返った。

2019年12月に木谷オーナーの「ブシロード」が子会社化したスターダムは、コロナ禍に苦しむプロレス界において異例の急成長を遂げている。6月末の決算では、年間売り上げが子会社化前から約2・5倍となったという。

コロナ禍によりイベント業界は例外なく観客数制限による興行収益減少を余儀なくされている。だが、スターダムはその他の部門で大きく数字を伸ばすことに成功した。

木谷オーナーによれば、ファンクラブや有料動画サイトの会員数、またEC(電子商取引)や会場物販の数字もすべて2~4倍になった。「今期はそこからさらに、現場レベルでは(目標を)1・5倍くらいにしてますけど、僕的には2倍ですよ。コロナ明けたらすぐに単月(売り上げが)1億円以上の月が出てきますよ」

木谷オーナーは躍進の要因について「魅力的な選手がいい試合をしていることに尽きます。細かいことを言うと衣装も変わり、ファイトもかなり進化したなと感じます。あと経営をわれわれがやっているから、(ロッシー)小川さんがプロデューサーに専念できているのも大きいと思います」と分析。従来よりファン層が幅広くなったことにも、手ごたえを感じている。

「五輪を見ても男女の活躍の機会は均等になってきているじゃないですか。そういう世の中の時流も後押しになるのかなと。もう1年半後には簡単に1万人クラス埋めてますよ」。

女子プロレス界の盟主は今シリーズも成功を収めて、さらなる成長曲線を描くことができるのか、注目だ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社