ものづくりの場と工具提供 品川アート・プロ 貸し作業場設置

 サイン制作、工事の品川アート・プロ(上越市平成町)は7月30日、敷地内にDIYや工作向けの貸し作業場「ものづくり工房」を設けた。コロナ禍により自宅で過ごす時間が増えたことからDIYへの関心が高まっており、需要を見込む。

初日は近隣の小学生が利用。保護者からは「自宅では工具を準備できないのでありがたい」といった声が聞かれた

 敷地内にある倉庫(約40平方メートル)を改装し、作業台やドリル、ドライバー、のこぎりなどの電動工具を備えた。木材や金属材のカットは工場で引き受ける。スペース貸し出しのため、作業は利用者が行う。家具・建具などの日曜大工を見込むだけでなく、子どもの木工工作やアート作品の制作、同社の素材加工技術を生かした贈答品の受注製作など、世代、目的とも幅広い需要を想定している。

 工房の整備は、コロナ禍を踏まえ県が中小企業の新たな商品・サービス開発を支援する「新事業チャレンジ補助金」を活用した。品川久美子社長は「空きスペースと工場の機械を活用し、地域にものづくりの場を提供したい」と話す。

 料金は工具貸し出し希望の場合、1人1時間当たり1000円(税込み)。営業時間は平日午前9時から午後5時まで。1日3組(1組は2人以内)まで。

 申し込み、問い合わせは同社(電025・525・1102、電子メールmono―sap@shinagawa―art―pro.co.jp)へ。

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