アイドルグループ「EXO」の元メンバー、クリス(中国名・吳亦凡)が性的暴行の疑いで、中国公安に逮捕されたなか、中国官営メディアが、彼が重刑に処される可能性について示唆した。
官営グローバルタイムズは2日、専門家のコメントを引用して、クリスの事件はアイドルだけでなく、権力者たちに対し、金と権力がすべてを保障するわけではないとの警鐘を鳴らすきっかけになるだろうと報じた。韓国紙も報じた。
中国は性暴行事件について、3年以上10年以下の懲役を宣告するが、未成年者への性的暴行については最悪、死刑まで宣告することができる。
グローバルタイムズは、クリスに懲役10年の刑が宣告される可能性があり、中国で服役した後、追放されると伝えた。クリスはカナダ国籍を保有するが、中国国内での刑事罰は中国で科される。
共産党機関紙の人民日報は「いくら有名でも免罪はない」とし「法を違反した者は、法律に基づいて処罰を受けるものであり、人気が高いほど、法を守らなければならない」と警告した。
中国系カナダ人であるクリスは、2014年に韓国芸能大手SMエンターテイメントとの専属契約無効訴訟を経て、中国で歌手・俳優として活動していた。
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