ジープの新たな旗艦モデル、新型『グランドチェロキーL』は2021年秋にも日本上陸へ

 21世紀にも伝統のラダーフレームを継承し、ヘビーデューティー・ユースを想定したクロスカントリーモデル『Wrangler(ラングラー)』と並び、Jeep(ジープ)ブランドのフラッグシップモデルを務める新型『Grand Cherokee(グランドチェロキー)』が、10年ぶりにフルモデルチェンジを受け本国デビュー。日本市場へも2021年秋には上陸予定で、これに先立ち特設サイトが公式Web内に7月30日より開設されている。

 2011年3月に国内発売されたWK型の登場から早10年を迎えたグランドチェロキーは、世界的なオフローダーであるラングラーの最新モデル(JL型)と並び、プレミアムSUVの先駆者として日本でも高い存在感を示してきた。

 その現行型でも4輪独立懸架サスペンションの採用、路面に合わせた最適な駆動システムの制御を簡単に選択できるセレクテレインシステムの搭載など、最新のテクノロジーを積極的に採用した実績を持つ。

 その現行型を受け継ぐ最新世代ではついに3列シート仕様となり、そのモデル名も『グランドチェロキーL』と装いも新たに登場。「卓越したパフォーマンス、伝統の4WD機能と改良されたオンロード性能、内外装のプレミアム性とクラフトマンシップを兼ね備える」というこの新型は、本国資料によれば全長5.2m級のボディを備える。

 その堂々たるエクステリアは、かつての『グランドワゴニア』にインスパイアされたデザインに変貌を遂げ、薄型のLEDヘッドライトに伝統の“7スロット・グリル”も新形状としている。また、車体は本国で“ユニボディ”と表現されるモノコック構造を維持しながら、アルミニウムの採用拡大で軽量化と燃費性能の向上を目指したという。

全長5.2m級のボディはかつての『グランドワゴニア』にインスパイアされたエクステリアに変貌を遂げる
本国で“ユニボディ”と表現されるモノコック構造を維持しながら、アルミニウムの採用拡大で軽量化と燃費性能の向上を実現
内装もボタンなどの物理スイッチを整理した上で、大型タッチスクリーンを採用した現代的なデザインに進化

■インテリアは大型タッチスクリーンを採用した現代的なデザインに進化

 また、エンジンブロックとアクスルをリジッドマウントしたうえで、回転数により硬度を調整するアクティブエンジンマウントを採用し、振動の低減と静粛性を高めることに成功。これによりハンドリング性能も従来型を大きく上回り、オンロードでの挙動もより洗練されたものとしている。

 写真資料から窺い知れるインテリアも、従来モデル比で一層の洗練度を実現しており、ボタンなどの物理スイッチを整理したうえで大型タッチスクリーンを採用した現代的なデザインに進化。おなじみのインフォティンメントで最新世代となる“Uconnect 5(Uコネクト5)”を搭載した10.1インチの操作系に、10.25インチのメータークラスターを採用する。

 また、コンソールに配置されたシフトセレクターは、一時期のジャガー・ランドローバーなどのようにダイヤル型のロータリー方式が採用され、その両脇には走行制御の“テレインレスポンス2”やライドハイト調整用のレバーが並ぶ。さらにオーディオにはMcintosh(マッキントッシュ)製のシステムが搭載されている。

 本国発表のパワートレインは、こちらもおなじみの3.6リッターV6自然吸気エンジンの“ペンタスター”と、5.7リッターV8の“HEMI”が用意され、仕向地により4xeプラグイン・ハイブリッドの搭載も予定されているという。

 この新型『グランドチェロキーL』の走行性能、各種装備、販売開始日、価格などの詳細については、今秋のプレス発表時に公表される予定だ。

コンソールに配置されたシフトセレクターは、一時期のジャガー・ランドローバーなどのようにダイヤル型のロータリー方式が採用される
オーディオにはMcintosh(マッキントッシュ)製のシステムが搭載されている
3000mmを超えるホイールベースにより、新たに設定される3列目シートもゆとりの空間を確保した

公式サイト:https://www.jeep-japan.com/all-new-grand-cherokee-3-row.html

© 株式会社三栄