ブドウ狩りの季節到来 田辺の観光園がオープン

観光園で収穫時季を迎えているブドウ(和歌山県田辺市稲成町で)

 ブドウ狩りの季節が到来し、和歌山県田辺市稲成町の紀南観光ブドウ園(那須弘実代表)は2日から開園した。10月上旬ごろまで楽しめる。

 山に囲まれた谷の緩やかな傾斜地に園地があり、約3ヘクタールで12種類を栽培している。谷下の池からは風が吹き、夏は涼しく、夜と昼の温度差が大きい畑は、ブドウ栽培に良い環境という。

 土作りや水管理に気を配っているといい、12月から2月ごろにかけては剪定(せんてい)、3月から5月ごろにかけては新梢(しんしょう)や剪定した枝を棚に固定する「誘引」、5月、6月ごろには、粒を間引く「摘粒(てきりゅう)」などの作業をした後、袋がけをして、収穫時季を迎える。

 最初はピオーネ、続いてシャインマスカット、盆ごろから巨峰が食べ頃を迎える見込み。那須代表(55)は「今年は例年に比べて生育が早く、好天が続いて日照時間が長いので、甘くできている」と話している。

 問い合わせは、紀南観光ブドウ園(0739.22.4568)へ。

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