卓球・水谷らが選手に対するネット上の中傷根絶アピール「しかるべき措置を取ります」

卓球・水谷隼

東京五輪に出場しているアスリートに対するインターネットを中心とした誹謗(ひぼう)中傷が相次いでいる中、選手側も看過できない状況となっている。

卓球の混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼(木下グループ)は7月31日、自身のツイッターに「言いたいことだけ言ってアカウントを消したみたいですが、あまりにも悪質な誹謗中傷は全てスクショしていますし、関係各所に連絡を行い、しかるべき措置を取ります」と投稿し、「くたばれ」「カス」などと自身に対するメッセージの動画も添えた。

2日には「僕は昔からビックマウスと言われたこともあったし、人一倍攻撃を受けてきて、他の選手より免疫もある。でも中傷を許してはいけない。自分がそれを放っとくと、結局次のターゲットに移ってしまう。そこはしっかり対処しないといけない」と改めて断固たる姿勢を示した。

また日本フェンシング協会の前会長で五輪メダリストの太田雄貴氏は1日に自身のツイッターでフェシングの選手が攻撃対象となったことに「ネガティブな感情を選手にぶつけるのはどうかおやめください。スポーツでは望んだ結果を出せないことが多々ある。そういった選手への言葉の暴力は許されない」と訴えた。日本オリンピック委員会(JOC)に報告したという。

そのほか、体操男子個人総合で優勝した橋本大輝(順大)やサーフィン男子銀メダルへの五十嵐カノア(木下グループ)は採点結果に対する批判を受け、それぞれ自身のSNSで反応。橋本は選手への中傷根絶を訴え、五十嵐は「ほかの競技者には常に最大限の敬意を払っているが、自分がコントロールできないことに対して悪口を言いたがる人に我慢できない。自分はベストを尽くした、それだけです」と反論していた。

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