【アーチェリー】きっかけは“嫌がらせ” 韓国メディアが自国メーカー躍進を猛アピール

左から古川高晴、河田悠希、武藤弘樹(ロイター)

韓国メディアがアーチェリー界における韓国メーカーの躍進を猛アピールしている。

「インサイト」は世界のアーチェリー競技におけるメーカーの現状を特集。韓国のウィンアンドウィン社がシェア1位を誇り、今回の東京五輪に出場している各国選手が使用する約40%が同社の製品だと指摘した。

「聯合ニュース」によると、トップ選手のための特注品の製作で知られるMKアーチェリー社もシェアを伸ばしており、今大会の男子団体で銅メダルを獲得した日本代表の河田悠希と武藤弘樹も同社の製品を愛用していると報じた。

インサイトは韓国のアーチェリーメーカーの歴史も紹介。「1996年のアトランタ五輪までは米国のホイット社が好況を享受していた。ところが韓国選手たちにだけ販売を中止するようになり、韓国選手は自国メーカーを探した。その後、韓国選手が金メダルを総なめにするにつれて韓国産弓も有名になり、アーチェリーメーカーは全世界に広がった」と米国メーカーによる〝嫌がらせ〟をきっかけに、韓国メーカーが台頭したと解説した。

そして「今では日本の登録選手の80~90%がウィンアンドウィン社製の弓を使用している」と日本のアーチェリー界で〝韓流ブーム〟が起きていると指摘した。

韓国では競技とともにメーカーも成長してアーチェリー人気が高まっているようだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社