2位フィニッシュのベッテル「オコンはひとつもミスを犯さなかった。この勝利にふさわしい」F1第11戦決勝

 2021年F1ハンガリーGP決勝で、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルは2位でフィニッシュした。しかしレース後、マシンから必要とされる量(1.0リットル)の燃料サンプルを採取できなかったことで、失格の裁定を受けた。これを受けて、アストンマーティンは上訴の意志があることを表明したため、現時点では暫定リザルトにはベッテルの2位が残されている。

■アストンマーティン・コグニザント・フォーミュランワン・チーム
セバスチャン・ベッテル 決勝=2位(暫定結果)
(※失格が発表される前のコメント)
 2位は素晴らしい結果だ。チームとして、このパフォーマンスを誇りに思っていい。ただ、あれほど優勝に近かっただけに、どうしてもあと一歩だったという気持ちは残る。

 レースのスタートでは、前方で接触が起きているのが見えたので、インサイドのラインを取った。すると、いつの間にか自分が先頭集団のひとりになっていたんだ。それからは70周の間ずっと、何とかうまく仕掛けてトップに立てないかと考え続けていたけど、このサーキットではオーバーテイクはとても難しいんだ。レースの大半を通じて、僕の方が本来のペースは速かったと思う。でも、それはオーバーテイクが可能なほどの差ではなかった。ダーティエアの中で、前のクルマにぴったり付いていくのはほとんど不可能なんだ。だから、エステバン(・オコン)にプレッシャーをかけてミスを誘おうとしたけど、彼はひとつのミスも犯さなかった。

 エステバン、おめでとう。今日は天が彼に味方した。僕も自分のことのようにうれしいよ。彼はこの勝利に相応しいドライバーだ。僕も全力を出し切ったから、今夜はぐっすり眠れそうだ。チームは中団グループの中で、アルピーヌやアルファタウリといい戦いをしている。この夏休みはしっかり休んで、ベルギーでの戦いの再開に備えるつもりだ。

2021年F1第11戦ハンガリーGP セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)とエステバン・オコン(アルピーヌ)

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