【侍ジャパン】広島・栗林 圧巻のタイブレーク無失点救援! 「神輿に乗せたい」称賛の声続出

稲葉監督(中)にねぎらわれる広島・栗林(右)

若き鯉の守護神が米国打線を前に仁王立ち――。東京五輪・野球日本代表は準々決勝(2日、横浜)で米国代表と対戦。延長10回タイブレークの場面で7番手として救援登板した栗林良吏投手(25=広島)が1回無安打無失点の大仕事を成し遂げ、その裏のサヨナラ勝利を演出。勝利投手にもなった。

無死一、二塁のシビアな場面からスタートするタイブレークにも動じず、快速球で押す〝攻めの投球〟を貫いた。先頭打者・フレイジャーを空振り三振に切って取ると、続くフィリア、コロスバリーを二ゴロ、左飛に打ち取り無失点に切り抜ける見事な投球内容。「(出番は)回ってくると思っていたので準備していた。焦りすぎないというか、シーズンでの経験が役に立ちました。タイブレークで投げた記憶はない。キャッチャー(の甲斐)を信じて投げた。あと2回投げれば金メダル。しっかり勝てるようにしたい」と試合後のミックスゾーンで白い歯を見せた。

「1失点ならやむなし」のタイブレークで完璧な仕事を成し遂げた栗林は一躍、日本列島のヒーローに。SNS上でも「MVP級の活躍」「栗林は神」「次の試合からはリリーフカーではなく神輿に乗せてマウンドへ送り出したい」等々、称賛の嵐が巻き起こった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社