【新日本】後藤&YOSHI-HASHI&石井がNEVER無差別級6人タッグV8!内藤&SANADA&BUSHIが挑戦表明!8.1後楽園<全試合結果>

新日本プロレスは1日、東京・後楽園ホールで映画『ゴジラvsコング』Presents『SUMMER STRUGGLE 2021』第8戦を開催した。

メインイベントにてNEVER無差別級6人タッグ選手権試合にて王者組・後藤洋央紀&YOSHI-HASHI&石井智宏と挑戦者組・タイチ&ザック・セイバーJr.&鈴木みのるが行われ、後藤&YOSHI-HASHIが鈴木をGYWで沈めて3カウント。王者組が8度目の防衛に成功した。

試合後には内藤哲也&SANADA&BUSHIが挑戦をアピールすると、後藤は「オレたちはチャンピオンとして、誰の挑戦でも受けるぞ!」と挑戦を受諾した。

また、この日は上村優也壮行試合、辻陽太壮行試合が行われ、上村はオカダに、辻は内藤に敗戦したが、オカダは餞別のドロップキック、内藤は「辻、アスタルエゴ、アディオス!」とそれぞれ旅立つ両選手にエールを送った。

映画『ゴジラvsコング』Presents SUMMER STRUGGLE 2021
日時:2021年8月1日(日) 18:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:690人

〈全試合結果〉

第1試合 20分1本勝負
上村優也壮行試合
〇オカダ・カズチカ
vs
×上村 優也
12分19秒 マネークリップ

■試合後バックステージコメント

オカダ「ジェフは来ないね。まあでも、ジェフが来ないおかげでいい壮行試合になったんじゃないですか? まあ、前の辻との試合もそうだし、今回の上村との試合もそう。どんだけやっても、これが現時点での差。どんだけ技を出してもオレは余裕だ。どんだけ食らっても余裕だよ。まあでも、こっからまた強くなってくれればいいんじゃない。一緒に新日本プロレスを盛り上げていくことができればいいんじゃないかと思います。

まあね、オレから海外遠征の秘訣というものを言わせてもらえば、楽しんでよ。別に強くなるだけだったら海外に行く必要はないんだよ。でもさ、海外で何が生きるって、その国の対戦相手と戦うことであったり……まあそれも別にこっちで外国人選手と戦えば、外国人選手に学べば日本でも十分強くなることはできる。ただ、海外に行くことによって、いろんな人と触れ合って、いろんなものと触れ合って、それで新しく自分の感性を磨いて、そういうものがプロレスに出てくるから。レスラーってさ、人生が投影されるもんだと思っているから。これは海外で凄い大事なことなんじゃないかな。もちろん海外に行けば差別だってあるよ。ここ日本にいれば感じられないようなことだってあるよ。新日本プロレスだから守られるものもあるだろうし、新日本プロレスというものがなければ誰にも守ってもらえないような状況なんで、そこはハングリーでいてもらって。この新日本プロレスのこの状況で海外に行って、ハングリーさまではないと思うよ。でも、そこを持てるかどうかが凄い大事なことだと思うし、君たちはこうして壮行試合を終えてしまうと、『ヤングライオンだから』という言い訳は通用しなくなるから。『ヤングライオンだから負けてしまった』、『ヤングライオンだから……』っていうのはもうないからね。もう人間で言えば大人になったのと一緒だよ。誰ももう面倒は見てくれない。自分の足でしっかり立って、しっかりと踏みしめながら、まあ海外遠征頑張ってよ。

成功する人もいれば成功しない人もいるし、それはしょうがない。プロレスの世界だから。甘くないから。特にこの新日本プロレスではね。まあ、頑張ってよ、新日本プロレスを盛り上げられるように。まあ、オレほどにはならないと思うけど、期待して待ってます」

上村「(がっくりとひざまずいて)最後の最後まで、さんざん今まで生意気言っておきながら、先輩に勝つことができなかったっす。(立ち上がって)でも、プロレス人生はまだまだこれからです。今日戦ったオカダさん。正直、カッコいいし、尊敬もしてます。でも、リングに立ったらそんなの関係ないんで。時間はかかるかもしれないですけど、必ずシングルマッチでリベンジします。

あと最後にもう一つ大きいことを言わせてもらいますけど、チャンピオンになるとかそんなのはレスラーやってたら当たり前で、オレの夢というか目標は、今世の中ちょっと元気がないかもしれないですけど、その分、オレたちが元気出して、プロレスで世界中を明るく元気にしてやります。これをやりきる自信は……自信しかないんで! これはボクのプロレスキャリア全部懸けてでも、絶対に成し遂げます。ありがとうございました。またお願いします」

第2試合 20分1本勝負
辻陽太壮行試合
〇内藤 哲也
vs
×辻 陽太
11分24秒 高角度逆エビ固め

■試合後バックステージコメント

内藤「辻の気迫は凄かったね。辻のエルボーで記憶がちょっと飛びかけたかな? それぐらい強烈なエルボーだったよ。辻がどっかのインタビューで、内藤に負けるなら“ディスティーノ”で負けたいって言ってたの、オレは知ってるよ。でもさ、オレにとって“デスティーノ”っていうのは特別な技なんだよ。オレの運命を変えてくれた技だから。残念ながら簡単には出せないかな。まあいつか、デスティーノに出すのに相応しい相手となることを願ってるよ。だって彼はこれから海外遠征にでるんでしょ? まあこの先、彼が海外で何をして、そしてどういう姿で帰ってくるのか、もうオレの知ったこっちゃないけどさ。

なあ、辻。オレから一言あるとすれば“Hasta luego!”また会おうぜ! カブロン!」

辻「この壮行試合、最後に、憧れである内藤さんと試合ができて良かった。いや違う! オレはそんなこと思ってない!! せっかく自分の憧れる相手と戦えるチャンスが来たのに、結果を残せなかった自分が悔しいぜ! 内藤さん、あんたが言うように、壮行試合の相手がオレで良かったと思える試合だったかどうかは知らないが、近い将来、気付いた時にあんたは必ず、内藤哲也が辻陽太の壮行試合の相手で良かったと思ってるはずだ!

そして、今日でオレは新日本プロレス、ヤングライオンという船を降りる。この船は頑丈だった。どんな事があろうとも耐えてくれる立派な船だ。ただ、進みが遅いんだ。これからオレは、辻陽太、オレ自身の船で旅に出ようと思う。どんな困難があろうと、必ず自分一人の力で、乗り越えてみせる。

ここまで来れたのは、新日本プロレスを始め、先輩方、そして応援して下さったファンの皆さん。そのおかげだ。本当にありがとうございました。そして、どんな荒波も乗り越えて、世界を、世界をも手にするレスラーになって帰ってくる」

第3試合 30分1本勝負
SHO
×YOH
矢野 通
vs
エル・ファンタズモ
石森 太二
〇チェーズ・オーエンズ
10分32秒 パッケージドライバー→体固め

■試合後バックステージコメント

SHO「(YOHに肩を貸しながら現れ)YOHさんが復帰して、そのタイミングでベルトは取り戻せた。でも、そこからベルトは獲られ、俺たちのこの不甲斐ない戦いが続いている。でも、開幕もあいつらだろ? 俺たちはROPPOING 3Kだ。ここ最近の屈辱も負けた回数もやられた回数もジュニアタッグリーグで全て取り戻してやる。そしてジュニアタッグリーグ含め、全て俺たちのもんにしてやる」

YOH「(床に倒れたまま)ごめん。なんかさ、ごめん。不甲斐ないよね。不甲斐ないよ。大事なリーグ戦の前でいつもいつもさ、パートナーにSHOくんに支えてもらって助けてもらって、俺ここまで来れたからさ。さんざんだけど、今の俺にこんなこと言う資格ないかもしんないけど……信じて。第1希望しか、第1希望しか見てないから」

矢野「クソッ!チェーズ・オーエンズふざけんな! 淋しい! 淋しい! 淋しい! 淋しい! あの野郎、ドームの時からずっとずっとアイ・クイット、アイ・クイット、アイ・クイット、アイ・クイット、アイ・クイット、アイ・クイット、アイ・クイット、うるせえんだ、バカ野郎、オイ! 俺はな、お前に向かってな、アイ・クイットなんてな、一度も言ってねえんだ!

ギブアップもしてなきゃアイ・クイット、降参、『もうやめてください』なんてな、1回も言ってねえんだ、バカ野郎! ふざけんな、てめえ、オイ! だったら、俺から提案だ! アイ・クイット・マッチでやってやる! 反則裁定なし、ノーDQ、アイ・クイット・マッチだ! てめえをな、トコトンまで追い込んでやる、バカ野郎、オイ!」

チェーズ「オーケー、分かったぞ、ヤノ。俺はお前より強い。お前は(リングで)繰り返し『チェーズ、やめてくれ! 参った! お前には敵わない! 俺はもう一生KOPWのトロフィーをお前から取り返すことはできない。チェーズはキング・オブ・プロレスだ!』と叫んでいるんだよな。TOO SWEETだな」

ファンタズモ「昨日のマイクでデスピー(デスペラードのニックネーム)が俺の言いたいこと全て言ってくれた。俺のROPPONGI 3Kに対する気持ちは昨日のデスピーのマイクに全て込められてる。みんなが思っていることを代弁してくれた。でも俺だったらあいつほど上手くは言えなかっただろう」

石森「3Kさんよ、昨日デスペにもガツッと言われてたけど、お前ら毎回『どっちか片方がマイナスでも、二人で補って支え合っているんで大丈夫です』って言っているけど、それってつまりプラマイゼロじゃねえ?(笑)。何も大丈夫じゃねえじゃねえかよ。プラマイゼロに戻してくれる相手に感謝してんじゃねえよ。プラスの域で引き上げ合うことをパートナーに求めろよ。開幕戦で俺たちとやるんだよ? チャンピオンに敬意を示して、かなりプラスに上げてこい。まぐれでも3連覇した意地見せてくれ」

■次ページ(セミ・メイン)へ続く

<写真提供:新日本プロレス>

第4試合 30分1本勝負
BUSHI
SANADA
〇鷹木 信悟
vs
×ディック東郷
高橋 裕二郎
“キング・オブ・ダークネス”EVIL
14分18秒 パンピングボンバー→体固め

■試合後バックステージコメント

鷹木「おい、EVIL! EVIL! EVILのクソ野郎が! オイ、おまえよ! 昨年は、なあおい、腐っても“覇者で王者の三冠王”とかほざいてたなあ、オイ! おまえ如きが、一瞬でも、オイ! 天下獲ったんだろ? だったらよ、ベルト壊すなんてよ、小せえ事やってんじゃねーよ。

オイ、ベルト壊すんじゃなくて、オイ! オレを壊しに来てみろよEVIL! もちろん! オイ、オレを壊すつもりで来るということは、オレもおまえを壊すつもりで行くからな。それぐらいの覚悟を持って! オイ、オレの目の前に立て。中途半端な気持ちで来たらな、オイ。一瞬で終わらせてやるからなこのヤロー!」

※SANADA、BUSHIはノーコメント

EVIL「(※バックステージに来るなり座り込むと)オイ、いいか鷹木よ! ベルトが壊れようが、どうせオレのもんになるんだからよ、オメーには関係ねーんだよ。わかったか! よく覚えとけ」

※裕二郎、東郷はノーコメント

第5試合 60分1本勝負
NEVER無差別級6人タッグ選手権試合
<第21代チャンピオンチーム>
石井 智宏
YOSHI-HASHI
後藤 洋央紀
vs
<チャレンジャーチーム>
鈴木 みのる
ザック・セイバーJr.
タイチ
35分47秒 GYW→片エビ固め
※チャンピオンチームが8度目の防衛に成功

■試合後バックステージコメント

後藤「俺らはそこらのヘボチャンピオンと違うからな。ああやって挑戦に名乗り出てくる奴は挑戦受けるよ。しっかりお前の見せたいものを見せてみろよ。叩き潰してやるから。なあ、YOSHI-HASHI?」
YOSHI-HASHI「鈴木軍のあいつらが挑戦する前、最強の3人って言ってたよな、オイ! 最後、リングで勝ち名乗り受けたのは誰? お前らもう分かるだろう。後藤さんと石井さんとそして俺だ、オイ! 3人だ、オイ! さらにさらに俺たちのほうが上だ。見て分かっただろう。そして鈴木みのる、オイ! そんな余裕あんのか、オイ! 最後の局面でもっとガムシャラに行かなくていいのか? オイ、お前、今そんな立場かよ。このベルトが欲しいんだろ? オイ、遮二無二来いよ。こんなんだったら前に挑戦したDOUKIのほうがもしかしたら今日獲ってた可能性あるな。そうっすよね?」
後藤「ああ」

YOSHI-HASHI「第三世代の3人、輝かしい栄光があるけど、それでも泥臭くこのベルトを獲りに来たよ。だからこそ、石井さんは最後に握手求めたんじゃないですかね? 次、内藤、SANADA、BUSHI。もし立場が逆で俺たちが挑戦させろって言ったら、内藤、お前は俺たちのことをボロカスに言っただろ? オイ、どうだ? いつもみたいにネチネチネチネチ嫌らしいこと言ってただろ。でもな、俺たちはお前らと……」
後藤「(急に割って入って)違うんだっつうことを!」
YOSHI-HASHI「器がデカいんだ、バカ野郎! オイ、やりたいならやってやるよ。オイ、次に緒戦したいって言ってる奴がいるんだよ。オイ、いいかてめらえら倒して、次そいつら倒す。そして西武ドーム、ベルトは俺たちがいただく」

※一緒にコメントスペースに現れ並んでいた石井だったが一言も発さなかった。

ザック「マジかよ。信じられないけど、今日はあいつらは強かった。鈴木軍に賭けてたファンはボロ負けだな。なんでだ? 今俺の頭の中はまるでYOSHI-HASHIの脳みそみたいに空っぽで何も言葉が出てこない。あいつらに負けたなんて信じられない。まともに考えられない」

タイチ「YOSHI-HASHI、後藤、石井、楽しめたよ。てめえらみたいなもんでも、あのベルトを大事に持って、どんな相手とやったか知らねえけど、一応最多記録? まあ、分かったような気がするよ。今日のところは結果がこうなった以上な、後藤、YOSHI-HASHI、お前らのほうが長く起きていたということだ。俺らのほうが先に消灯しちまったということだ。それだけの差だ。いいじゃない。面白い。YOSHI-HASHI、気持ち良かった。変わったな、お前。認めてやるよ。だけど、お前らはせいぜい6人タッグのベルトだ。さてついてこれるかな? 6人タッグはお前らのほうが勝ってた。それは分かった。それだけは認めてやる。ただ6人タッグとIWGPタッグ、どれだけの差があると思う? お前らついてこれるか? どうかな、その答えは。YOSHI-HASHI、まだ時間はあんだよ、西武ドームまで。もしくだらねえ試合しやがったら、後藤&石井組に変更しろ。YOSHI-HASHI、覚悟持ってこいよ。俺らIWGPタッグチャンピオンが、6人タッグチャンピオンを潰してやるから」

ザック「びっくりしてる。YOSHI-HASHIとゴトーは俺たちが思ってたより強かった。特にYOSHI-HASHIは想像を遥かに超えてきた。これでもうあいつの実力を認めざるを得ないってことか…デモ…デモ…タイチが言うように、NEVER6人タッグとIWPGタッグのベルトには明らかな差がある。マエダ、タカダ、ハシモト、チョーノといった錚々たるレスラーが巻いてきた。歴代IWGPタッグの闘いをNEVER6人タッグなんかが超えられるはずがない。お前らは正直良くやったよ。でもセイブドームではハゲのトモちゃんは一緒じゃない。トモちゃんなしじゃキツいだろ。助けてくれるトモちゃんは一緒にリングに上がってくれないぞ。お前らバカ2人の実力がどれほどのものなのか見せてもらおう。ナイトー&SANADAに勝ってる俺らだぞ。そうだ、確かお前ら2人は去年とっくに倒したはずだけど。去年と何が変わったんだ? 今日のところは勝利に浸ってろ」
タイチ「クソッ、6人タッグ獲ったら、川田&田上&渕組とやろうと思ったのにな、チクショウ。ダメだったか。まあ、いいや。今日の借り? 貸し? まあ西武ドームできっちり返してやるよ。いいじゃない。もう一組の挑戦者はどこ行ったんだ? 休んでんの、ハポンは?」
ザック「YOSHI-HASHIの話す言葉はYOSHI-HASHI弁だろ」
タイチ「まあいいや挑戦者同士頑張って。挑戦者決定戦でいいから。俺らチャンピオンだ。かかってこい。どっちでもいいぞ。どっちが脱落してもいいから。俺ら待っててやるから決めてこい」
ザック「大事なのはこのIWGPのベルトだ」
タイチ「6人タッグと一緒にすんな、この野郎!」
※鈴木はノーコメント。

BUSHI「いやあ、感謝するよ、チャンピオンチーム。俺たちの挑戦を受けてくれるってさ。やってくれるんだったらどこでもいいよ。嬉しいよ。内藤、SANADAはIWGPヘビーのタッグに挑戦が決まっている中、俺だけ何もない。ここで結果として残せなかったら、この先の西武ドームも見えてこなくなるからね」

内藤「俺とSANADAは9月5日のメットライフドームでのIWGPタッグ王座に挑戦が決まっているけど、6月2日、ここ後楽園ホール大会にて行なわれたNEVER無差別級6人タッグ王座戦の悔しさ、忘れてないんだよね。それにしてもギラギラしているBUSHIはやっぱ魅力的だね。後藤、YOSHI-HASHI、そして石井、6月2日、後楽園ホール大会の借りを返させていただくぜ、カブロン!」

<写真提供:新日本プロレス>

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