入江聖奈の金メダルを〝男・山根〟が祝福 ウラジミール・シン氏のコーチ招聘秘話も明かす

山根明氏

日本女子初の快挙に〝男・山根〟こと日本ボクシング連盟第12代目会長の山根明氏(81)も大喜びだ。

ボクシングの女子フェザー級決勝が3日、両国国技館で行われ、入江聖奈(20=日体大)はネスティ・ペテシオ(フィリピン)に判定勝ち。2012年ロンドン大会から採用された同競技で、日本人初となる金メダルを獲得した。

入江の快挙に「初めてAIBA(国際ボクシング協会)女子ユース選手権に選出された時に手紙をくれてね。『結果で恩返ししたい』と言っていたのが忘れられない。国際大会出場のチャンスを努力を積み重ねることで力とし、そして、日本女子ボクシングの歴史を変えてくれた。素晴らしいことだ。おめでとう!」と祝福した。

ボクシングはウズベキスタンのコーチとして、16年のリオ五輪で金メダル3個を含む合計7個のメダルに導いたウラジミール・シン氏をコーチに招聘。選手の強化を図ってきたことが花開いたが、シン氏を日本に招く上で重要な役割を果たした人物こそ、当時協会会長の職にあった山根氏だった。

山根氏は「リオの後、シン氏が『東京五輪で日本がメダルを取れるように協力したい』と言ってくれて、JOC(日本オリンピック委員会)に話をつけた。シン氏を日本に呼んで本当に良かった。ありがとう。お疲れ様。選手とコーチが努力して結果を残してくれて、山根明は幸せいっぱいです」と感激していた。

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