五輪馬術、日本文化モチーフの「障害物」に注目 連盟も「馬術界でダルマが有名になりそうな予感」

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東京五輪は2021年7月31日から8月2日まで総合馬術が開催された。SNS上ではこの競技で披露されたユニークな障害物に注目が集まっている。

「お馬が新幹線飛んでるところ、たまらない」

五輪では、馬場馬術、障害馬術、総合馬術の3つの種目が行われる。馬場馬術はステップなどの演技の正確さと美しさを採点する競技で、障害馬術はコース上に設置された障害物を乗り越えるミスの少なさと走行時間を競う。総合馬術は、馬場と障害にクロスカントリーを加えた3種目の合計減点数の少なさを競う複合競技だ。

総合馬術は、7月31日から3日間実施。クロスカントリーと障害では、日本文化をモチーフにした障害物が設置され、SNS上の関心を集めた。

クロスカントリーは8月1日、「海の森クロスカントリーコース」という緑で覆われたコースで実施された。コースの距離はおよそ4.5キロメートルで、丸太や池など約40か所の障害物が設けられている。障害物は日本文化をモチーフにしており、木彫りのシャチホコ、日本刀、寿司や箸に、屋形船などが見られた。

SNS上でも好評で、「障害が屋形船や新幹線とかかわいい こんな珍コース一生見られないからみんな見て」、「お馬が新幹線飛んでるところ、たまらない」などと話題になった。また実況で「刀を越えた!」などと説明されるのが面白かったという声もあった。

鋭い目つきのダルマが選手とウマの前に立ちはだかる

8月2日には総合馬術障害飛越の団体戦と個人戦が馬事公苑で行われた。障害物には、カラフルに彩られたダルマやこけし、桜の木、金魚をモチーフにしたものが登場した。

SNS上で特に注目を集めていたのは、総合馬術個人障害の予選に登場したダルマの障害物。燃え盛る業火の中から睨みつけてくるような、鋭い目つきのダルマが選手と馬の前に立ちはだかる。

その圧のためか、個人予選では多くの選手がだるまの障害で減点されてしまった。日本社会人団体馬術連盟はツイッターで2日、この鬼門ぶりについて言及し「馬術界でダルマが有名になりそうな予感」と評する。

このような鬼門があったものの、総合馬術個人では戸本一真選手(38=JRA)と馬「ヴィンシー」のコンビが4位に入賞。メダル獲得には届かなかったものの、日本勢が入賞するのは89年ぶりの快挙だった。