ソフトバンクの平石打撃コーチが3日、東京五輪・野球日本代表として、2日のアメリカ戦(横浜)で代打初球バントを成功させた栗原陵矢捕手のバント能力を証言した。
試合は延長タイブレークに突入する中で甲斐(ソフトバンク)がサヨナラ打を放ち試合を決めた。陰のヒーローとなったのが栗原だった。無死一、二塁から強打者・村上(ヤクルト)の代打として今大会初出場を果たし、初球で見事に犠打を成功させた。
平石コーチは「本当に素晴らしい仕事でした」と大喜び。その上でシーズンではバントを試みることが多くはない栗原の技術について「このチームで技術では健太(今宮)と栗(栗原)と同じくらいじゃないですかね。健太のほうが経験がありますが、それくらいの信頼度が僕はあります。めちゃくちゃうまいですから」。球界きってのバントの名手と並べて評価した。
もっとも、そうはいっても五輪の大舞台だ。「ただ、いくら栗がバントがうまいと言っても初出場ですからね。代打バントでも吐きそうになるのに。まあ痺れますよね。村上への代打で誰もがバントと分かっている状況ですし。よく決めましたよ」。ニコニコ顔を浮かべて感心しきりだった。