藤沢の県立総合療育相談センターで身体的虐待 重度障害の少女に腕の動き制限する衣服 

県立総合療育相談センターでの身体的虐待を謝罪する県の担当者=3日午後、県庁

 神奈川県は3日、県立総合療育相談センター(藤沢市亀井野)で重度の知的障害と身体障害がある少女(17)に対し、身体拘束による身体的虐待があったと発表した。

 少女は短期入所中で、腕の動きを着用する衣服で制限されていたという。原因は調査中だが、県は状況から人為的な身体拘束と判断した。

 県によると、6月4日午前11時すぎ、ベッドに横たわっていた少女の両肘が長袖Tシャツの身頃部分に入り、余ったシャツの両袖が少女の背中側に折り込まれているのを職員が発見した。けがはなかった。

 少女には腕が十分に伸ばせない障害特性があるが、約30分前には袖から手が出ていたという。

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