【横浜M】松田直樹さん急逝から10年 AED普及へ、背番号「3」のユニホーム販売

松田直樹さんの逝去から10年を前に会見した横浜Mの黒沢社長(左)ら=クラブ提供

 J1横浜Mは3日、元日本代表DF松田直樹さんが急性心筋梗塞のため34歳で亡くなってから10年となる4日を前に、故人をしのぶ企画を発表した。

 ツイッターの「オンライン記帳」や背番号3のユニホーム販売などを通じ、クラブの偉大なレジェンドの存在を広く伝えていく。

 黒沢良二社長は会見で、「偉大なサッカー選手がいたことをクラブが続く限り伝え続ける」との声明を発表した。

 マリノスで16年プレーし、2003、04年のリーグ連覇に貢献した松田さんは11年、当時所属していた松本山雅(現J2松本)の練習中に倒れた。

 例年は命日の前後に行われたホームゲームで記帳台を設置していたが、今年は感染症予防のためオンラインでの取り組みに変更。ツイッターで「#FOREVER3」のハッシュタグを付けて、松田さんへの思いを投稿することを呼び掛けている。

 これまでは「松田さんの名前で利益につながるようなことはしない」(黒沢社長)と見送ってきた背番号3のユニホームとTシャツの販売も遺族の同意を得て決定。利益は全額、クラブが取り組む心肺蘇生法(CPR)や自動体外式除細動器(AED)の普及啓発事業と、ホームタウンの子どもたちへのサッカー普及活動などに充てられるという。

© 株式会社神奈川新聞社