<レスリング>【2021年東京オリンピック・特集】松本慎吾・男子グレコローマン強化委員長(日体大教)の話

 

(2021年8月3日、千葉・幕張メッセ)


出場選手の“メダル奪取率10割”を実現した男子グレコローマンの松本慎吾委員長(日体大教)

 ■「銀1・銅1」を取らせた松本慎吾・男子グレコローマン強化委員長(日体大教)の話「(屋比久の試合は)グレコローマンとして最後の試合だった。勝って締めくくることができ、5年間、やってきたかいがあった。

 (指導者としての総括は)オリンピックが1年延び、国際大会に派遣できないなど限られた環境の中、もがき苦しみながら、選手、指導スタッフとともにやってきた。延期されてから、世間の状況を含め、活動するのがいいのか自問自答しながらだった。

 5年間の中でも、最後の1年はもがき苦しみながら、多くの人のおかげで運営されてきた。感謝しなくてはいけない。2人しかオリンピックに出せなかったが、銀、銅と結果を出してくれた。気持ちも応援してくれる人に伝わったんじゃないかな。

 強化委員長を務めることになって以来、6階級出場は選手に何度も話をしてきた、その中で2階級しか出せなかったのは自分自身の力不足。全階級に出場させて、今回以上の結果を残したい思いがあったが、なかなかそこにはたどり着けなかったが、5年間の歩みは自分の中でも間違っていなかったな、と感じます」

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