<レスリング>【出場選手の声】屋比久翔平、土性沙羅(ファイナル終了後)…2021年東京オリンピック・第3日

 

(2021年8月3日、千葉・幕張メッセ)


 ■男子グレコローマン77kg級・屋比久翔平(ALSOK=過去2戦2敗の相手に勝って銅メダル)やってくる闘い方は分かっていた。スタンドでは点を取られないようにし、前に出ることが作戦。グラウンドは、ひとつ返されてしまったけど、最小点に抑えられたのがよかった。研究の成果が出たと思う。イランの選手は後半ばてる選手が多かったので、後半に勝機があると思っていました。

 5年前にリオデジャネイロ・オリンピックに出られなくて、そのあとも総合大会などでメダルが取れず、むしゃくしゃしていた時期もありました。コロナ禍の中で、元気を与えられる試合ができたんじゃないかな、と思うと、よかったです。

 メダルを取ってうれしい気持ちでいっぱいですが、一番いい色ではないので、もっと頑張らないと、という気持ちもあります。(コーチから日の丸を渡されたが、ウイニングランはやらず)審判に止められたこともありますし、チャンピオンの特権だと思います。チャンピオンになってからやりたいと思います」


 ■女子68kg級・土性沙羅(東新住建=メダル獲得ならず)「オリンピックを開催していただいたことに心から感謝したい。この5年間、いろいろあって心が折れそうになったときもありましたが、たくさんの方に応援していただき、感謝したいと思います。オリンピック2大会に出場し、人間として成長できたと思うし、自分のことを応援してくれる人がこんなにいることを強く感じました。

 最後の試合は、6分間闘って、倒れてもいいぐらい闘い抜こうと思いました。それができなかったことで後悔のような気持ちがありますが、この素晴らしい舞台に立てたことに感謝したいと思います」

© 公益財団法人日本レスリング協会