真夏のキャンプ、寝るときの装備はどの程度準備していますか?「真夏なんだから薄い肌掛けで十分」、、、いえいえ、キャンプの夜は意外と冷えます。特に標高の高い山間部だとなおさら。備えあれば憂いなし、今回はコンパクトで持ち運びも便利なモンベルの「シームレス ダウンハガー800#5」について実際使用して気づいたことなどレビューしていきます。
モンベルの寝袋(シュラフ)「シームレスダウンハガー800#5」は軽量・コンパクトで持ち運び楽々
【製品仕様】
- 重量:441g(462g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量です。
- 収納サイズ:∅12×24cm(2.4L)
- 快適温度:8℃
- 使用可能温度:3℃
- 適応身長:183cmまで
- 付属品:長期保管用の専用ストリージバッグ
- 機能:R(右)ジッパーモデルとL(左)ジッパーモデルから選択可能。ジョイント可能モデルとジョイント可能。スーパースパイラルストレッチシステム
こちらのダウンハガーモデルは文字通りダウン製のシュラフです。
化繊製のバロウバッグモデルと比較するとコストは倍ほど高くつきますが、収納サイズは半分になり軽量かつコンパクトという特徴があります。
また、シュラフは洗濯(基本的には手洗い)できるので大事に扱えば長期間使用可能です。
付属のストリージバッグはシュラフの洗濯用ネットとしても使用可能。
モンベルの公式HPや以下の記事にて寝袋の洗濯方法について紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。
▼モンベル公式サイト「スリーピングバッグのお手入れ方法(洗濯・乾燥など)」
▼「シュラフ(寝袋)の洗濯法をキャンプ場スタッフが解説 モンベルのダウン用洗剤も紹介」
モンベルの寝袋(シュラフ)「シームレスダウンハガー800#5」のメリット・デメリット
それでは、実際に使用してみて感じた「シームレスダウンハガー800#5」のメリットとデメリットをご紹介していきます。
メリット1:重さわずか462gでコンパクト!なのにしっかり暖かい
iPhone7とのサイズ比較です。ご覧の通り、かなりコンパクト。
重量も462gなので500mlのペットボトル飲料よりも軽いのです。
軽く、小さく、暖かい。ダウン製シュラフの大きなメリットですね!
また、通常は表面積に対し均等にダウンを配置するため、細かく仕切ってダウンが偏らないようにします。羽毛布団がメロンパンみたいになってるイメージ。
しかし、細かく仕切るということは縫い目の部分にはダウンが充填されておらず、部分的に冷気が侵入したり、縫い糸が多い分、重量にプラスなどのデメリットがあります。
こちらのシリーズでは「スパイダーバッフルシステム」というモンベル独自技術で、細かく仕切らず一定量のダウンを均一に保持する、ことが可能になっています。(商品名の“シームレス”とは縫い目のない、という意味)
さらに、通常のダウンより羽毛が大きく、少ない綿量でも暖かい「EXダウン」を使用しているため、保温性を維持しながら軽量、コンパクトな設計になっています。
メリット2:ストレッチ設計でゆったり快眠
多くのモンベル製シュラフには共通してスーパースパイラルストレッチシステムという、伸縮性が高く、寝返りもしやすい機能がついています。
178cm標準体形の筆者ですが、狭いと感じたことはなく良い寝心地です。
マミー型なので、予想より冷え込んだ場合でも頭のてっぺんから足先まですっぽり入れるのも嬉しいポイント。
デメリット:化繊製の寝袋と比べると値段が高価
軽く、小さく、暖かい。ダウン製シュラフの大きなメリットです。
一方で化繊製のシュラフに比べると、「シームレスダウンハガー800#5」は公式価格で¥28,600(税込)と、高価なコスト面が大きなデメリットでもありました。
ただ、軽くてコンパクトなため、登山キャンプや車を使わないキャンプでも持って行けるようになり、コスト以上に「キャンプをするうえでの選択肢が増えた」ことで投資分はペイできたかな、という印象です。
【メリット・デメリットまとめ】
<メリット>
- 軽量でコンパクト!なのにしっかり暖かい
- ストレッチ設計でゆったり快眠できる
<デメリット>
- 化繊製の寝袋と比べると値段が高価
モンベルの寝袋(シュラフ)「シームレスダウンハガー800#5」はこんな人におすすめ!他モデルとの比較も
モンベルの「シームレスダウンハガー800#5」は以下のような方に特におすすめです!
気温の上がる夏場にキャンプする人
まず、シームレスダウンハガー800#5の対応温度はこちら。
- コンフォート温度:8℃
※一般的に代謝が低く寒さに対する耐性が低い人が、リラックスした体勢で寒さを感じることなく睡眠できるとされる温度。
- リミット温度:3℃
※一般的に代謝が高く、寒さに対する耐性が高い人が、寝袋のなかで丸まった状態で寒さを感じることなく睡眠できるとされる温度。
コンフォート温度を基準にするのがオススメですが、個人差はあるので、自身の寒さ耐性をよく理解したうえでシュラフは選びましょう。
筆者は春先に標高550mほどのキャンプ場、外気温5〜7℃くらいの時に初めて使いましたが、少し寒くて早朝に目が覚めてしまいました。
やはり夏場メインで使用するのが個人的にはオススメです。
寒がりな人は「#3」を、暑がりな人は「#7」を検討してみても◎
心配な方、標高の高いところでキャンプする方は夏場だとしても、より低い気温に対応している#3を選んでも良いかもしれません。
もし暑ければ、布団のように使えば温度調整出来ますし、本物の毛布を持っていくより荷物にならないので。
▼モンベルの寝袋の「800」や「#5」などの選び方については、こちらの記事を参考にしてみてくださいね!
荷物を減らしたい人(特に徒歩キャンプや登山キャンプなど)
軽量かつコンパクトなので、荷物を減らしたい人にはうってつけ。
- 登山でテント泊する場合
- 駐車場からサイトまで距離がある場合
- 公共交通機関でキャンプ場へ行く場合
- 車で行けない場所でのキャンプ
・・・など、荷物が多いと大変なシーンってありますよね。
小舟でサイトまで連れて行ってくれるキャンプ場や、湖の廻りをぐるりと歩かないとサイトに着かないキャンプ場など、車でガッツリ荷物を持ち込むと不便なフィールドって意外と存在します。
車を横付けするオートキャンプ以外の場合、荷物が少ないに越したことはありませんからね。
また、土日祝でも静かにキャンプしたい人にもおすすめ。
上記の車で入れないようなサイトはハードルが高いので、混雑する休日でも比較的空いていることが多いようです。
あるとキャンプの幅が広がる モンベルの寝袋(シュラフ)「シームレスダウンハガー800#5」
元々モンベル「バロウバッグ#0」をオートキャンプにて通年使用していた筆者ですが、公共交通機関でキャンプ場へ向かう機会があり「シームレス ダウンハガー800 #5」を導入しました。
化繊製のシュラフよりも断然軽くてコンパクトなので、車を使わないキャンプでも楽々持ち運ぶことができます。
軽くてコンパクトで暖かいダウン製のシュラフ。コストはややかかりますが、その分長く使うことができ、キャンプの楽しみ方も広がります。
梅雨明け夏本番、これからのシーズンに検討してみては如何でしょうか?
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