自宅でのオリンピック観戦が業務時間にできる!?ユニークな制度の導入でテレワークでも働きやすさを追求!【#2.株式会社アジャイルウェア】

今回から始まった新カテゴリ「関西・大阪のこれからを担うユニーク企業特集」

2025年の「大阪・関西万博」の開催が迫る中、今後ますます発展していくであろう”大阪”

大阪らしいユニークな発想や、楽しい仕掛けで関西を盛り上げようと奮闘するユニークな企業にスポットを当てた企画です!

 

第2弾は、プロジェクト管理ツール「Lychee Redmine」や議事録サービス「GIJI」の開発など、ビジネスの効率的に進めるためのクラウドサービスを提供する「株式会社アジャイルウェア」です。

バーチャルオフィスで社員全員フルリモートワーク実施中

リモートワーク実施中の大阪本社

大阪市中央区に本社を置く株式会社アジャイルウェアでは、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため2020年2月からアルバイトやパートナー職員を含む社員全員のフルリモートワークを導入しています。

オフィスはこの通り人が全くおらず、ガランとしています。

バーチャルオフィス

そんな中、現在社員の方が仕事をするために利用しているのが、インターネット上に仮想で作られた“バーチャルオフィス”

バーチャルオフィスに入室すると、ゲームでいうアバターのような丸いアイコンがでてきます。

このアイコンを話しかけたい人のもとへ持っていくと、その場にいる人と会話をすることができたり、吹き出しにチャットを残すことができたりと、本当のオフィスで仕事をしているのと変わらないように社員同士のコミュニケーションを取ることができる仕組みになっています。

アイコンがそこにあるだけで、今ここで仕事をしているのは自分1人だけじゃない、という安心感を感じられますよね。

社員のリモートワークの様子

株式会社アジャイルウェアは、もともと大阪と東京に2つの拠点を設けていたそうですが、このバーチャルオフィスを使用するようになってから、物理的に距離があり中々会話をする機会のなかった社員同士の交流も盛んになったんだそうです。

テレワークをもっと快適に!with コロナサポート

withコロナの手当やサポート

テレワークでも社員一人一人が楽しく、そして働きやすい環境を作るため、株式会社アジャイルウェアでは「with コロナサポート」と題して少し変わった12の制度を実施しています。

リモートワーク光熱費手当

まず最初に始まったのが、“リモートワーク光熱費手当”(2020年2月導入)

これは在宅勤務1日につき300円分の光熱費を補助してくれるという制度です。

毎日の電気代はもちろん、エアコン代が掛かってくる時期には特に嬉しい制度。

節約のため…と我慢をして健康を害したり、仕事に集中できない!といったことをなくし、快適な環境づくりを行うことで仕事の生産性も上げてほしいという社長の思いから、この制度の導入が始まったそうです。

リモートワーク環境改善手当

光熱費手当と同様、社員の方から特に人気だったのが“リモートワーク環境改善手当”(2020年3月)

これは社員1人につき2万円まで、在宅勤務環境を整える、または運動不足を解消するために必要な物品を購入することなどができるという制度です。

外に出歩く機会が減り、なおかつ椅子に座っての作業が多いため、腰痛で悩む社員も多かったとか。

そこで整骨院に通院する費用として、この手当を使ったという人もいたそうです。

バーチャルオフィスで”オリンピック・パーティー!

オリンピック・パーティー開催期間中のバーチャルオフィス

そして今年6月に新設された制度が“オリンピック・パーティ!~バーチャルオフィスdeライブビューイング”

なんとバーチャルオフィスが期間限定でオリンピックの会場に様変わり!

オリンピックを自宅で観戦

それぞれの自宅から競技を観覧しながらも、音声通話やチャットを通じてリアルタイムで他の社員と一緒に応援することができるんです。

しかも、オリンピック実施期間中の最大8時間までを業務時間として申請することができます。(平日のみ)

バーチャルオフィスで交流を図ることができるとはいえ、コロナ禍での疲れや、自宅で一人で仕事をすることに孤独感を感じている社員もいるかもしれない。

せっかくの東京オリンピックというビッグイベント、いったん仕事のことは忘れて仲間とのコミュニケーションを取りながら楽しむことができれば、仕事の生産性もあがるのではないか。

こうした社長の思いから今回の制度が新設されたそうです。

オリンピックライブビューイングの様子

こちらは、2021年7月21日に行われた女子ソフトボールの試合の実際のライブビューイングの様子。

それぞれ自宅からチームを応援しながらも、バーチャルオフィスを通してみんなで盛り上がっています。

オンとオフを上手に使い分けながら仕事を効率的に楽しく行う仕組みづくり、素晴らしいなと思いました。

社員は“家族”一人一人が働きやすい環境を目指して

with コロナサポート

このほかにも、在宅勤務中のお菓子・飲み物代を補助する制度など全部で12の制度を導入し、社員のテレワーク環境の改善を図る株式会社アジャイルウェア。

こうした制度のほとんどは、すべて社長の「自分が社員だったらこうしてもらえたら嬉しいな」というアイディアが発端となり実現したそうです。

株式会社アジャイルウェア 川端光義社長

もちろん、こうした制度を利用する社員からは「ありがい」「助かる」との声が続出。

そんな社長のモットーは”人を大事にしないと良い製品を作ることはできない”。

社員を家族のように大切に思い、常に相手の立場に寄り添って物事を考えられる社長だからこそ、こうした制度ができあがったんですね。

まとめ

オンラインお花見の様子

テレワークという環境下で、いかに楽しみながら日々の仕事と向き合っていくか。

社長の社員を思いやる心と、社長の遊び心を積極的に受け止める社員の方々の信頼関係がしっかりと構築されている株式会社アジャイルウェア。

次は、どのようなユニークな制度が生み出されていくのか今後も楽しみです。

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