名古屋の観光スポット10選。行き方・グルメなどまとめ

歴史と文化の街・名古屋

名古屋は、日本の中部地方にある愛知県の都市で、東京、大阪につぐ大都市です。日本を代表する自動車生産地である一方、人気観光地でもあります。

市内には「名古屋城」「徳川園」などの歴史スポット、「トヨタ産業技術記念館」「リニア・鉄道館」など産業文化に触れられるスポットが多数存在します。

また、味噌カツやひつまぶしなどの名古屋飯(グルメ)も有名です。

この記事では、観光地としての名古屋の魅力をたっぷりと紹介していきます。

東京・大阪から名古屋への行き方

最初に、東京や大阪から名古屋への行き方について紹介します。移動手段には新幹線や飛行機、高速バスなどの方法があり、所要時間や料金もさまざまです。

予算や日程に合わせて、自分にぴったりな交通手段を選びましょう。

東京から名古屋への行き方

・新幹線

東京駅から東海道新幹線に乗り、名古屋駅で下車します。

所要時間は「のぞみ」なら約1時間40分、「こだま」なら約2時間40分。

料金は自由席で10,560円、指定席では11,090~11,300円です。

・飛行機

飛行機で、羽田空港から中部国際空港(セントレア)へ向かう方法もあります。

所要時間は約1時間で、料金は約7,000~24,000円。

ただし、各空港から市内までは電車で約40分かかります。

・高速バス

東京駅付近から名古屋駅までの所要時間は約6時間、料金は約2,000~10,000円です。

大阪から名古屋への行き方

・新幹線

新大阪駅から東海道新幹線に乗り、名古屋駅で下車します。

所要時間は約50~70分、料金は自由席なら5,940円で、指定席なら6,470~6,680円です。

・特急列車

大阪難波駅で近鉄特急(ひのとり)に乗車し、近鉄名古屋駅で下車します。

所要時間は約2時間10分で、料金は4,540円です(レギュラーシートの場合)。

・高速バス

WILLERバスターミナル大阪梅田を出発する便が多く、名古屋駅までの所要時間は昼行便で約3~4時間、夜行便で約5~6時間です。

料金は約2,000~4,000円です。

ちなみに、大阪から名古屋までは近いため飛行機の運航はありません。

名古屋の観光スポット10選

名古屋の見どころとして、「名古屋城」や「熱田神宮」といった歴史スポット、「トヨタ産業技術記念館」など産業文化に触れられるスポットを紹介します。

さらに"おいしい"と評判の名古屋飯も紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

1. 名古屋城

名古屋城は1610年頃に将軍・徳川家康が子の義直(よしなお)のために建てさせた城で、天守閣(※1)の上に飾られている黄金色の鯱(シャチ※2)がシンボルです。

1945年に焼失しましたが、1959年に再建されました。一番の見どころは本丸御殿で、当時の最新技術を駆使した絢爛豪華な内装が見ものです。

また、城内庭園としては日本で最大規模を誇る名勝・二之丸庭園もぜひ見ておきたいところ。

なお天守閣は、耐震性を高めるために閉館中です(2021年7月16日現在)。

2. トヨタ産業技術記念館

名古屋は、有名な自動車メーカー・トヨタグループ創業の地です。トヨタ産業技術記念館では、紡績から始まったトヨタ産業の歴史に触れられます。

日本の産業技術史を次世代に紹介する施設として、1994年に開館しました。見どころは、展示物が充実している「繊維機械館」と「自動車館」です。

実は、トヨタグループは繊維技術から始まっており、繊維機械館は大正時代(1912~1926)に建てられた紡績工場をそのまま使用しています。

糸紡ぎの道具から最新の紡績機械まで約100台が展示され、スタッフの実演を見て、実際の「ものづくり」の様子を知ることができます。

自動車館は展示や実験装置、スタッフの解説などにより、自動車技術を目と耳で体験できる施設です。

この機会に、紡績と自動車産業の歴史を辿ってみましょう。

3. 名古屋市科学館

名古屋市科学館は1962年に開館した科学館で、展示は「天文館」「理工館」「生命館」に分かれています。

一番の見どころは、ギネスブックにも登録されたプラネタリウムで、子どもだけでなく大人にも人気。世界一の大きさを誇るドームと最新の映像・音響システムによって、本物に限りなく近い星空を再現しています。

そのプラネタリウムがある天文館には、ほかにも展示室や実演ステージがあり、宇宙を深く知ることができます。

また、理工館では小学生向けの内容から最先端科学まで、科学技術を幅広く取り扱っています。

さらに生命館の「生命・生活・地球」の展示は、地球上で人類が豊かで健康に暮らすヒントを投げかけてくれます。

4. 大須商店街

大須商店街(おおすしょうてんがい)は、名古屋市科学館から徒歩で行ける商店街です。名古屋でもっとも有名な人気商店街なので、いつも多くの人で賑わっています。

雑貨店、古着店、家電店などさまざまな店がありますが、注目したいのは食べ歩きグルメ。

食べ歩きグルメはおいしくて安いうえ、持ち帰りができるので、地元の人だけでなく観光客からも人気。愛知名物の揚げまんじゅうや最新スイーツ、ヘルシーな生ジュースなど、種類も豊富です。

観光で歩き疲れたら、大須商店街のおいしいグルメでエネルギーを補給してみてはいかがでしょうか。

5. 柳橋中央市場

柳橋中央市場は、名古屋駅から徒歩10分ほどの場所にあります。約300軒の店舗が集まって、近海で採れた新鮮な魚を販売しています。

また、生鮮食品のほか飲食店もあり、マグロ丼、かつ丼、お寿司、天ぷらなどさまざまな料理を味わえます。

通常、市場のお店は早朝に開店して午前10時頃には閉まりますが、飲食店はランチタイムまで開いている店が多く、中には夜まで営業する店舗もあります。

市場の生鮮食品を見て回った後は、市場内の食堂で朝食やランチを楽しんでもいいですね。

6. 徳川園

徳川園は、大名・徳川光友(とくがわみつとも)の住まいと庭園だった場所を整備して作られました。池泉回遊式(※3)の日本庭園で、自然の樹林や高低差の大きい地形を活用し、日本の自然景観を象徴的に表しています。

一番の見どころである龍仙湖(りゅうせんこ)には、海に見立てた池の周りに岩や橋が配置され、四季折々の美しい景色を楽しめます。

また大曽根の滝は、落差が6メートルもある3段の滝で、美しさと迫力のある景観が観光客の注目を集めています。

さらに徳川園は紅葉の名所としても知られており、11月頃には多くの観光客で賑わいます。

7. 徳川美術館

徳川美術館は、徳川家の遺産を展示している施設で、国宝「源氏物語絵巻」(※4)など平安時代(794~1185)~江戸時代の美術・調度品が見どころです。

主な収蔵品は鎧や刀などの武具、茶の湯の道具、婚礼調度品などで、その数は約10,000件。展示物はどれも質が高く、戦中戦後の災難を免れて保存状態のよいものばかりです。

また名古屋城の二之丸御殿を一部復元した展示にも美術品が配置され、眺めているとまるで大名のもてなしを受けているような気分になれます。

8. 熱田神宮

熱田神宮は"熱田さん"の呼び名で古くから崇敬を集める名社で、1900年以上の歴史があります。境内には樹齢千年を超える楠が生い茂り、一歩足を踏み入れれば清浄な空気に満たされます。

そして熱田神宮には、日本神話の「三種の神器」(※5)の1つ「草薙神剣」(※6)が祀られていることでも有名です。

見どころのひとつは宝物館で、皇室などから寄せられた貴重な宝物が月替わりで展示されています。本宮などを参拝した後は宝物館に立ち寄って、熱田神宮の歴史に触れてみましょう。

:草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)……日本神話に登場する日本武尊(やまとたけるのみこと)が賊に焼き殺されそうになった際、この剣が草をなぎ倒して救ったと言われている

9. レゴランド・ジャパン・リゾート

レゴランド・ジャパン・リゾートは、2017年にオープンしたレゴブロックの体験型テーマパークです。

パーク内は8カ所のエリアに分かれており、40以上のアトラクションやレストランがあります。

園内での見どころのひとつは「サブマリン・アドベンチャー」。水中を潜水艦型の乗り物で進んでいくと、窓から80種類、約2,000匹の本物の魚を見られます。

また、海底にはレゴブロックで製作された古代遺跡や宝箱も点在しているので、探しているうちに探検気分を味わえますよ。

「レゴ・ニンジャゴー・ワールド」は、忍者が題材のレゴニンジャゴーをテーマにしたエリア。スリルあるアトラクションに、大人も子どもも楽しめること間違いなし!

10. リニア・鉄道館〜夢と想い出のミュージアム〜

リニア・鉄道館〜夢と想い出のミュージアム〜は東海道新幹線などの鉄道車両を展示し、「高速鉄道技術の進歩」を紹介している施設です。

最新の鉄道である超電導リニアの実物展示もしており、時速500キロメートル走行の疑似体験もできますよ。1910年代製造の蒸気機関車も見られるので、ノスタルジックな気分も味わえます。

日本最大級の面積を誇る鉄道ジオラマでは、東海道新幹線の沿線風景が細かく再現され、眺めているとまるで新幹線の旅をしているよう。電車の運転を体験できるシミュレータは人気があり、運転手になりきって楽しめます。

博物館系の施設では初導入された車掌シミュレータもあるので、貴重な車掌体験もできますよ。

名古屋で必食のグルメ

名古屋に行ったら絶対食べておきたいグルメを紹介します。

ひつまぶし

うなぎの蒲焼きを短冊状に刻み、アツアツのご飯の上に盛りつけた料理です。

名古屋市の大半のうなぎ専門店で食べることができます。

<食べ方>

自分で茶碗に盛り、1杯目はそのまま食べます。

2杯目はワサビや海苔などの薬味をちらし、3杯目は出汁(またはお茶)をかけていただきます。

このように食べることで、1品で3つの味を楽しめます。

味噌煮込みうどん

豆味噌(※7)のつゆで煮込んだうどんです。濃い味噌味のスープにうどんの麺がよく合い、観光客からも人気のメニュー。

店舗によって味付けが違うので、食べ比べるのもいいですね。

味噌カツ

豆味噌ベースのタレをかけたトンカツ。味噌にほかの調味料を混ぜることで、各店がオリジナルの味を競っています。

戦後の屋台から始まり、今ではほとんどの洋食店や食堂で食べられます。

台湾ラーメン

台湾の担仔麺(タンツーメン)を激辛にアレンジした名古屋発祥の麺です。麺の上に乗るひき肉はとても辛いですが、スープはあっさりとしています。

激辛ブームで人気が高まり、名古屋の多くの中華料理店で食べられます。

名古屋の喫茶文化とモーニング

もう1つ、名古屋で必食のグルメとしてモーニングを紹介します。

名古屋は国内屈指の喫茶店激戦区と言われており、市内の喫茶店数は約3,000軒もあります。

そんな名古屋の喫茶店では、モーニングという独自の文化が根付いています。モーニングは、朝にコーヒーを注文するだけで、トーストやゆで卵が無料でつくサービス。

ビジネスマンや観光客にも人気で、最近では、1日中モーニングを提供する店や、フルーツをサービスする店舗もありますよ。

名古屋を訪れたら、ぜひモーニングも楽しんでみてくださいね。

子どもと一緒でも楽しめる名古屋

名古屋には、名古屋城などの歴史スポットや、トヨタ産業技術記念館、名古屋市科学館といった産業や科学を体感できる施設が充実しています。

子どもと一緒に訪れる場合は、リニア・鉄道館やレゴランド・ジャパンで思いきり遊ぶのもオススメです。歩き疲れたら、ひつまぶしなどの名古屋独自のグルメや商店街での食べ歩きでパワーチャージしましょう。

市場でのランチや喫茶店のモーニングも試してみれば、名古屋の魅力をたっぷり味わえますよ。

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