ア・リーグMVP本命は大谷 「歴史上に前例のないパフォーマンス」

トレード・デッドラインが終了し、レギュラーシーズンが残り2ヶ月となるなか、メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガンは各リーグのMVP、サイ・ヤング賞、新人王という主要3アウォードについて「本命」「対抗馬」「ダークホース」を選出した。ハリガンが選んだア・リーグMVPの本命は大谷翔平(エンゼルス)。ハリガンは「大谷のパフォーマンスは歴史上に前例がない。投手としての貢献を考慮しなくても有力なMVP候補だ」と大谷の今季ここまでの活躍を称えている。

ハリガンは大谷がメジャートップの37本塁打に加え、240塁打、15盗塁、OPS1.028といった好成績を残していることを紹介。「大谷が投手として80イニングを投げ、防御率3.04、100奪三振を記録しながら、打者としてこれだけの成績を残しているという事実は、彼のシーズンをただ単に素晴らしいというだけでなく、伝説的なものへと押し上げている」と述べた。

対抗馬に選ばれたのはブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)。ハリガンは「ゲレーロJr.は22歳にして、殿堂入り選手の父親が達成できなかった2つのことを成し遂げるかもしれない。シーズン50本塁打の達成とメジャートップのOPSを記録することだ」と述べ、さらに「三冠王を狙える位置につけている」と付け加えた。しかし、「それでも大谷の歴史的な活躍を上回るには不十分かもしれない」とMVP争いでは大谷が優位との見解を示している。

そして、MVP争いのポイントとして「大谷は勢いを保ったまま、そして健康を保ったまま今季を終えることができるのか」ということを挙げた。ハリガンの見解では大谷がMVPの本命ではあるものの、ゲレーロJr.をMVP候補から完全に除外するには至っていないという。ハリガンは「このMVP争いは歴史に残るものになるかもしれない」とも記している。

ちなみに、ア・リーグMVPのダークホースに選ばれたのはマット・オルソン(アスレチックス)とラファエル・デバース(レッドソックス)の2選手。他の5部門は以下のようになっている。

◆ナ・リーグMVP
本命:フェルナンド・タティスJr.(パドレス)
対抗馬:マックス・マンシー(ドジャース)
対抗馬:フレディ・フリーマン(ブレーブス)
対抗馬:トレイ・ターナー(ドジャース)
ダークホース:マニー・マチャド(パドレス)
ダークホース;バスター・ポージー(ジャイアンツ)
ダークホース:クリス・ブライアント(ジャイアンツ)
ダークホース:ブライス・ハーパー(フィリーズ)
ダークホース:フアン・ソト(ナショナルズ)

◆ア・リーグサイ・ヤング賞
本命:ランス・リン(ホワイトソックス)
対抗馬:カルロス・ロドン(ホワイトソックス)
対抗馬:ゲリット・コール(ヤンキース)
ダークホース:クリス・バシット(アスレチックス)
ダークホース:ショーン・マネイア(アスレチックス)
ダークホース:ロビー・レイ(ブルージェイズ)

◆ナ・リーグサイ・ヤング賞
本命:ザック・ウィーラー(フィリーズ)
対抗馬:ブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)
対抗馬:フレディ・ペラルタ(ブリュワーズ)
対抗馬:コービン・バーンズ(ブリュワーズ)
対抗馬:ウォーカー・ビューラー(ドジャース)
対抗馬:マックス・シャーザー(ドジャース)
対抗馬:ケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)
ダークホース:ジェイコブ・デグロム(メッツ)
ダークホース:ジョー・マスグローブ(パドレス)
ダークホース:トレバー・ロジャース(マーリンズ)

◆ア・リーグ新人王
本命:アドリス・ガルシア(レンジャーズ)
対抗馬:ルイス・ガルシア(アストロズ)
対抗馬:ケーシー・マイズ(タイガース)
対抗馬:エリック・ハース(タイガース)
対抗馬:エマニュエル・クラセイ(インディアンス)
ダークホース:シェーン・マクラナハン(レイズ)
ダークホース:ローガン・ギルバート(マリナーズ)
ダークホース:ランディ・アロザレーナ(レイズ)
ダークホース:アキル・バドゥー(タイガース)

◆ナ・リーグ新人王
本命:トレバー・ロジャース(マーリンズ)
対抗馬:ジョナサン・インディア(レッズ)
ダークホース:イアン・アンダーソン(ブレーブス)
ダークホース:ジャズ・チザムJr.(マーリンズ)

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