大河ドラマ「青天を衝け」渋沢栄一×徳川慶喜ゆかりのスポット紹介(4)

札の辻クロス

日本資本主義の父・渋沢栄一の生涯を描く今年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」。渋沢が仕える徳川慶喜は大政奉還後、静岡に居を構え余生を過ごし、地元の人からは今でも親しみを込めて「けいき(慶喜)さん」と呼ばれています。 渋沢と慶喜は厚い信頼で結ばれており、静岡市内には二人のゆかりのスポットがたくさん残っています。今回は、渋沢栄一と徳川慶喜の静岡市ゆかりのスポットをご紹介します。

④呉服町

JR静岡駅の北西にある呉服町は、今川氏の時代から城下の主要地域として栄えており、現在でも多くのお店が連なる名店街として賑わいを見せています。

ザ・呉服町タワー

◆渋沢の下宿先であり、「商法会所」の設立に奔走

渋沢は静岡に来た当初、呉服町の下駄屋川村屋の2階で下宿していたと伝わっています。当時から有力な豪商が軒を連ねていた呉服町は、静岡藩の財政立て直しに尽力していた渋沢にとってはとても重要な地区で、「商法会所」のプランを策定し、ここにいる豪商から出資協力を得るために奔走したと言われています。

◆今川氏の時代から続く由緒ある地域

今川氏の時代、呉服町は駿府の本町といわれ、当時から城下の主要地域であったことが知られています。現在のように呉服町の名が使われるようになったのは、駿府へ引退した徳川家康が1609年に行った町割において駿府九十六ヶ町が定められた時からです。

その名のとおり、戦前までは十数軒の呉服店が通りに軒を連ねていたことが伝えられており、現在でも江戸時代から営業を続けているお店が残っているなど、いたるところで当時の様子を垣間見ることができます。(了)

◆呉服町 基本情報

所在地 :静岡市葵区呉服町

アクセス:JR「静岡駅」より徒歩8分

公式サイト:http://www.gofukucho.or.jp/

札の辻クロス  ザ・呉服町タワー

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