生演奏やバレエ 多彩な舞台で魅了 長崎シティオペラ音楽祭

豊かな歌声と壮大な演奏を披露する出演者たち=長崎市、長崎ブリックホール

 国内外で活躍するトップアーティストと、長崎県在住、出身の演奏家などが共演する「長崎シティオペラ音楽祭2021」が2日、長崎市茂里町の長崎ブリックホールで開かれ、オペラ、合唱、バレエなど多彩な舞台で観客約千人を魅了した。
 北九州市の音楽事務所や本県の演奏家らでつくる運営委が主催。長崎の芸術文化の向上などを目的に初めて開いた。
 演奏はNHK交響楽団や九州交響楽団のメンバーらでつくるマイスター祝祭管弦楽団が担当し、元サンフランシスコ歌劇場副指揮者の藤田雅さんがタクトを振った。本県からは市民公募で集まった長崎シティオペラ合唱団、諫早のNAHOバレエスタジオ、長崎のソプラノユニット「エミーユ」などが出演した。
 3部構成で、1部はクラシック曲をピアノやフルートで演奏。美しい調べが会場を和ませた。2部はバレエ組曲「くるみ割り人形」の華麗なダンスを披露。3部は華やかな衣装を着たソプラノ歌手らが次々と登場し、「ある晴れた日に」「アデーレのアリア」などオペラの名曲を歌い上げた。同合唱団は映画音楽を美しいハーモニーで届けた。
 家族5人で鑑賞した長崎市大園町の主婦(44)は「クラシックの生演奏を聴いたのは久しぶりで感動した。いろんな楽器を子どもたちに見せられて良かった」と感想を話した。

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