黒谷友香 被爆後の長崎が舞台の映画公開に「8月に日本で何があったのかを知ってもらえたら」

(左から)松村克弥監督、黒谷友香、高島礼子、城之内正明

女優・高島礼子(57)、黒谷友香(45)が4日、都内で主演映画映画「祈り―幻に長崎を想う刻―」(20日より全国順次公開)の公開直前イベント「祈りのつどい」に出席した。

同作は、劇作家・田中千禾夫氏が書き下ろした戯曲「マリアの首―幻に長崎を想う曲―」が原作。被爆後の長崎を舞台にした同作の撮影には、地元のエキストラも参加した。

高島は、隠れキリシタンの末裔で、看護師で娼婦の女性・鹿を演じた。撮影を振り返り、「ご先祖さまに被爆した方を持つ地元の人のご協力で、被爆者の役を演じ、何回も泣いてくださって」「負けていられないなという思いになった。変な芝居をしてはいけないなと。もっと気合を入れてやらないと。地元の方に触発された」としみじみ語った。

黒谷は、自分を犯した男への復讐を誓いながら、闇市で詩集を売る女性・忍を熱演。「このような映画に出演し、世界へ向けてお伝えできるという幸せをかみしめながら、責任を全うしたいと思って撮影に入った」「今、五輪で世界中が日本に注目していると思う。8月に日本で何があったのかを知ってもらえたら」と話した。

同作は13日から、長崎で先行公開される。

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