これをすれば移籍確実⁉ 退団望む選手が起こした5つの言動

 ハリー・ケインのように練習をサボったり、不可解なインタビューをしたり、そして代理人がヒントを与えたりするのは移籍の兆候かも知れない。ここでは過去にプレミアリーグの選手が退団前に起こした言動を振り返ってみる。

ケイン、練習欠席で今夏移籍の噂が加速 失望のトッテナムは罰金処分へ

パフォーマンス低下
 現在は解説者として活躍するロビー・サヴェージ氏は、2005年にバーミンガムからブラックバーン移籍を希望。しかしクラブが承認しようとしなかったため、試合中のパフォーマンスをわざと低下させ移籍を実現させたと、後に自叙伝で語っている。「あんなことをしたのは最初で最後だよ。スティーブ・ブルース監督は、私が移籍の問題を抱えている事を知っていた。私がボールから逃げるようにプレーしてるのを見て、彼が困っているのが分かったよ」

 また元チェルシーのスターであるウィリアム・ギャラスは2006年、アーセナル移籍を認めてもらえなかった腹いせに、「 出場したらOGを決めるか退場になるぞ!」とクラブを脅した模様。チェルシーの声明によると「シーズン初戦のマンチェスター・シティ戦では、4人のDFしかいなかった。しかし彼は出場を拒否した。さらに彼は、もしプレーを強いられればOGを決めたり、退場になったり、故意にミスをすると脅してきた」と言及。ギャラスはチェルシーの主張を否定しているが、同年にアーセナル移籍を果たしている。

代理人とメディア
 移籍問題がより表面化する様になったのは、間違いなく敏腕代理人ミノ・ライオラ氏の存在が大きいだろう。ライオラ氏はクライアントのクラブを怒らせることで有名で、近年ではマンチェスター・ユナイテッドが顕著な例に。サー・アレックス・ファーガソン監督を「shitbag(くそ野郎)」と罵ったり、ポール・ポグバの将来を巡ってオーレ・グンナー・スールシャール監督と口論にも。他の代理人も状況を混乱させたり入札額を上げるために、オフレコでメディアに情報を垂れ流しているようだ。

謎めいたインタビュー
 ケインはEUROに向けチームと合流する前に、ギャリー・ネビル氏との対談で自身の将来を饒舌に語った。プレミアでは唐突にインタビューで去就を話す事が稀にあり、ラヒーム・スターリングはリバプール退団を求め「自分は傭兵ではない」と公言。当時のスターリング代理人も参戦した結果、見事リバプールを困惑させマンチェスター・シティ移籍を実現させた。

ソーシャルメディア
 TwitterやInstagramは、選手が自身の気持ちを世界に伝えるプラットフォームになっている。元トッテナムのダレン・ベントは、2009年にTwitterでダニエル・レビー会長を「マジでイライラする」と批判。「何事もシンプルではないんだ。ハル・シティやストーク・シティに行きたいと言えば“ノー”と言われ、サンダーランドだったら“イエス”だそうだ…。もうやめてくれ、レビー。サンダーランドは少しも問題じゃない」と、高額オファーを出したクラブにだけ移籍を認めると言った会長に怒りをぶちまけた。

昔ながらのやり方(ストライキ)
 これまでも、そしてこれからも、多くの人が従うであろう方法。それがストライキだ。ジエゴ・コスタは母国ブラジル滞在中に、チェルシーを指揮していたアントニオ・コンテ監督を非難。アトレティコ・マドリード移籍を妨害されていると主張し、ブラジルに1年滞在するとチェルシーにストライキを起こした。

 さらに元ウェストハム・ユナイテッドのディミトリ・パイエもクラブを失望させた選手の一人だ。パイエは2017年1月に家庭の事情でフランス帰国を希望したが、クラブが拒否したため強硬手段に。ウェストハムの練習場から姿を消してクラブを怒らせ、市場が閉まるギリギリでマルセイユ行きの切符を手に入れた。

 このようになんだって起こりえる移籍市場だが、ケインも移籍のチャンス無理やり発生させるだろうか。

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編集部 中田

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