神奈川の最低賃金、時給1040円に 28円引き上げ 2000年以来3番目の上げ幅

神奈川労働局(横浜第二合同庁舎)

 神奈川地方最低賃金審議会(会長・盛誠吾一橋大学名誉教授)は4日、2021年度の県内の最低賃金について、現行から28円引き上げて時給1040円(前年度比2.77%増)に改定するよう神奈川労働局の川口達三局長に答申した。神奈川では、2000年以降3番目の引き上げ幅。新型コロナウイルス感染拡大が続く中での引き上げに、使用者側の反発もあったが、コロナ前の引き上げ水準に戻った形だ。

 最低賃金を巡っては審議会、専門部会で計6回の審議を実施。この日の審議では第三者の立場である公益委員と労働者側の委員の9人が賛成、使用者側の委員5人全員が反対し、賛成多数で引き上げが決まった。

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