【ミャンマー】国軍「外相」、米国にワクチン供与を要請[政治]

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ミャンマー国軍は3日、メコン地域5カ国と米国との外相会議で、新型コロナウイルスのワクチンの供与を米国に要請した。国軍によるクーデターを強く非難している米国に協力を求めざるを得ないほど、ミャンマーのコロナ禍が深刻化しているといえそうだ。国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーが4日伝えた。

国軍が外相に任命したワナ・マウン・ルウィン氏は、オンラインで行われた「第2回メコン米パートナーシップ閣僚級会議」に参加。米国に対し、メコン地域諸国の新型コロナ対策への支援に謝意を表明するとともに、ミャンマーへのワクチン供与を含む支援を強化するよう求めた。

会議には、米国のブリンケン国務長官のほか、ベトナム、カンボジア、ラオス、タイの各外相が出席した。

米国務省は会議後に発表した声明で、「ミャンマーのクーデターは、メコン米パートナーシップの目的と一致しない」と指摘。ミャンマーでの暴力停止と民主政治への復帰、不当に拘束されている全ての市民の解放に向けて、メコン諸国が国軍に働き掛けるよう求めた。

米国は、一貫して国軍のクーデターを非難しており、国軍の幹部や関係企業への経済制裁を科している。その米国に、ワナ・マウン・ルウィン氏がワクチン供給を求めた背景には、ミャンマーでの爆発的な感染拡大がある。

ミャンマーでの新型コロナによる死者数は過去2週間で倍増し、今月に入って累計で1万人を超えた。医療体制が崩壊状態にあり、実際の死亡者はさらに多いとみられる。

ミャンマーは現在、中国からワクチンの供給を受けており、ロシアとも交渉を進めている。ミン・アウン・フライン総司令官は、安定的なワクチン調達に向けてさらに多くの国に供給を働き掛ける方針を示している。