【新日本】半年ぶり復帰の高橋ヒロム「王座奪回」「プロレス大賞MVP取り」の大逆襲予告

大逆襲を予告した高橋ヒロム

新日本プロレス9月5日の埼玉・メットライフドーム大会でIWGPジュニアヘビー級王者ロビー・イーグルス(31)に挑戦する高橋ヒロム(31)が、約半年間の欠場からの大逆襲を予告した。左大胸筋断裂で返上したベルトの奪回は責務。不在の間に新日ジュニアをけん引した前王者エル・デスペラードとの防衛戦を自らに義務づけた上で、実働半年で東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」MVP獲得という離れ業も狙う。

2月から長期欠場していたヒロムは、7月25日の東京ドーム大会で復帰を宣言。同大会でのIWGPジュニア王座戦の勝者に挑戦を表明し、デスペラードを破り新王者となったロビーへの挑戦が決まった。

大胸筋断裂で欠場中は上半身のウエートトレーニングができなかったため、徹底的に下半身強化に努めてきた。「100%ではなく120%で戻るつもりだったんで。なにしろ1年半休んで(2020年1月東京ドームでウィル)オスプレイを倒した男ですから。半年のブランクなんてなにも心配してないですね」と進化した姿で王座返り咲きを狙う。

唯一の〝誤算〟は、挑む王者がロビーに変わったことだ。「どうしてもデスペラードしか見えてなかったんですよ。誰がどう見てもこの半年間、一番勢いのあるジュニアだったなと。だから7月25日も勝つだろうと思って見てたんですよ」とドームでの敗戦に衝撃を受けたという。

デスペラードにとっても、あと一歩で念願のライバルとの王座戦が実現するところで無念の王座陥落。それだけにヒロムは「ここで俺が取ればデスペラードとやることは可能だよなとは思いますね。この半年間を引っ張っていた男と対戦してみたいのはありますし。目標というか、やらないといけないものという感じですね」と豪語。自身が王者となることで、消滅しかけたライバル対決の舞台を整えるつもりで「ただ相手はその勢いのあるデスペラードに勝った男なので。決してナメているわけではないです」と必勝を誓った。

長期離脱で年始に目標としていたプロレス大賞MVPは絶望的となったが…。ヒロムは「まだ可能性はあるのかなと。まずは(ジュニア王座を)取らないと始まらない。今、MVPに一番近い男は間違いなく鷹木信悟ですよね、自分の目から見て。一気に追い抜きましょう」と奇跡の大逆転に意欲を示す。

復帰即大爆発へ、タイムボムの導火線に火がついた。

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