【五輪卓球】男子はドイツに苦杯 女子は金メダルに向け“最強”中国に挑む<団体戦見どころ>

<東京五輪卓球競技 7月24日~8月6日 場所:東京体育館>

4日、東京五輪の卓球競技では男女団体の準決勝が行われた。男子日本代表が準決勝でドイツ代表に2-3で敗れ、3位決定戦へと回った。

男子日本、張本が2本取りするもドイツに惜敗

写真:張本智和(木下グループ)/提供:ITTF

4日の最終試合に男子日本代表が登場、リオ大会では勝利している宿敵ドイツとの試合となった。トップのダブルスで水谷隼(木下グループ)と丹羽孝希(スヴェンソン)の左利きペアが、ティモ・ボル/パトリック・フランチスカ(ドイツ)ペアに0-2から2ゲーム取り返すも、最終ゲームをドイツペアが制し敗れる。

写真:ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)/提供:ITTF

2番でエース・張本智和(木下グループ)が、今大会男子シングルスで銅メダルを獲得しているドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)相手にラリーで圧倒。3-1で勝利した。

写真:水谷隼(木下グループ)/提供:ITTF

3番手で大黒柱の水谷が、ドイツの皇帝ティモ・ボルに逆転負けを喫し後がなくなった日本は4番の張本に望みを託す。その張本はパトリック・フランチスカ(ドイツ)に2ゲーム先取されるもその後は落ち着いた返球で3ゲーム連取し逆転勝ちを決めた。

写真:ティモ・ボル(ドイツ)/提供:ITTF

勝負の最後を託された丹羽だったが、相手のエースであるドミトリ・オフチャロフが銅メダリストの意地を見せラリーで圧倒しストレートで勝利。ドイツが中国の待つ決勝へと進出を決めた。

写真:丹羽孝希(スヴェンソン)/提供:ITTF

日本は3位決定戦で韓国代表と対戦することとなった。水谷は試合後、3位決定戦に向けて「泣いても笑っても最後の一戦なので、すべての力を出し尽くしたいです。」と語った。

団体無敗の中国、男女で決勝進出

写真:馬龍(マロン・中国)/提供:ITTF

男子準決勝及び女子準決勝にそれぞれ中国代表が登場。男子は韓国代表に3-0、女子もドイツ代表に3-0で勝利して決勝へと進んだ。男子準決勝では、シングルス金メダリストの馬龍(マロン・中国)が李尚洙(イサンス・韓国)相手に2ゲーム先取するも、李尚洙が2ゲーム取り返し最終ゲームにもつれ込む接戦に。最後は馬龍が11-6で勝利し決勝進出を決めた。

5日の見どころ

写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ITTF

5日には女子団体の3位決定戦、そして決勝戦が行われる。決勝の対戦カードは日本代表と中国代表となり、順当な組み合わせとなった。日本代表、中国代表ともにここまで全て3-0で勝利してきており、まさに頂上決戦である。

写真:石川佳純・平野美宇ペア/提供:ITTF

石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)が今大会初のメダル、伊藤美誠(スターツ)が混合ダブルス、女子シングルスに続く3つ目のメダル、そして女子団体悲願の金メダル獲得を目指す。

写真:陳夢(チェンムン・中国)/提供:ITTF

その日本の前に立ちはだかるのは、女子団体で五輪無敗の中国代表だ。女子シングルス金メダリスト・陳夢(チェンムン・中国)、伊藤を準決勝で破った銀メダリスト・孫穎莎(スンイーシャ・中国)、そして期待の若手・王曼昱(ワンマンユ・中国)の3選手が、無敗記録を更新すべく日本を迎え撃つ。見逃せない一戦だ。

写真:ペトリッサ・ゾルヤ(ドイツ)/提供:ITTF

女子団体決勝に先駆け、3位決定戦が行われる。混合ダブルスで水谷/伊藤ペアを苦しめたペトリッサ・ゾルヤ擁するドイツ代表と、女子団体準決勝で日本に善戦した中国香港代表の対戦カードとなった。ドイツのペトリッサ・ゾルヤ、中国香港の杜凱琹(ドゥホイカン)らの活躍にも注目だ。

4日 日本代表結果

男子団体準決勝 日本 2-3 ドイツ

丹羽孝希/水谷隼 2-3 〇ティモ・ボル/パトリック・フランチスカ
2-11/3-11/11-9/11-8/7-11

〇張本智和 3-1 ドミトリ・オフチャロフ
7-11/13-11/11-5/11-9

水谷隼 1-3 〇ティモ・ボル
11-7/11-13/7-11/7-11

〇張本智和 3-2 パトリック・フランチスカ
5-11/9-11/11-5/11-9/11-9

丹羽孝希 0-3 〇ドミトリ・オフチャロフ
9-11/7-11/8-11

5日 試合予定

11:00~ 女子団体3位決定戦

中国香港 – ドイツ

19:30~ 女子団体決勝

日本 – 中国

文:ラリーズ編集部

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