【同性パートナー・同性婚に関する新たな人事制度を導入】ウエルシアHD/証明書提出で福利厚生の対象に

【2021.08.05配信】ウエルシアホールディングスは7月30日から、同性パートナー・同性婚に関する新たな人事制度を導入した。100%子会社のウエルシア薬局にて人事制度として導入したもの。

ウエルシア薬局の人事制度として、同性パートナー・同性婚に関する新たな人事制度を導入した。

行政の証明、もしくは一般社団法人Famiee(ファミー)の「パートナーシップ証明書」を提出することで、結婚に伴う福利厚生が利用できるようになった。

従業員の充実した働き方をかなえ、専門家として能力を発揮するうえで、本制度は必須として、運用していく考え。

同社では、「今後もウエルシアでは全従業員の充実した働き方を考え、改善していきます」としている。

「より良い店舗のためのLGBTQ研修」で想いを伝えるウエルシアHDの代表取締役会長・池野隆光氏(同社「DIVERSITY AND INCLUSION topics」より)

そのほかにも、同社はダイバーシティへの取り組みを推進しており、その方針をまとめた「DIVERSITY AND INCLUSION topics」を7月30日に発刊。

「あなたらしく、わたしらしく だれもが輝くウエルシア」を理念に掲げる。

レポートでは、「ウエルシアは多様性で成り立っている」として、同社の経営統合を重ねて受容と変化を繰り返してきた歴史を振り返り、「会社で、多様性を受け容れる企業文化や組織風土が自然と醸成されてきた歴史があります。ダイバーシティ推進も、“ウエルシアがやらなくて誰がやる”という想いです」と記述している。

店舗従業員の意見を尊重し、「本部6割・現場4割」の考えで運営しているほか、「専門総合店舗」をビジョンとし、健康にまつわる多種多様な商品やサービスの提供に努めており、従業員がジェンダーに関係なく資格やスキルを活かし、薬剤師・登録販売者・ビューティアドバイザー・管理栄養士といった専門家が能力を最大限に発揮できる職場環境づくりに取り組んでいることを報告。
今年からはユニフォームを男女共通にしているのも一つの表れとし、店舗へのAED(自動体外式除細動器)やオストメイト配慮型トイレの設置も同じ考え方だとする。

今年は特にLGBTQへの理解促進を目的とした研修を進めている。
研修後に賛同してくれる従業員には「ALLY」シールを名札につけてもらうなど、啓蒙活動も推進。従業員満足の向上がさらなる顧客満足にもつながるものと考え、多くのことを積極的に学び、日々の業務に活かしてほしいと願っているとしている。

2023年2月期に、女性店長を20%に

同社は、「日々変化する時勢により、お客様や従業員の求める商品・環境は変化していくでしょう。これからも、ウエルシアはそれぞれが“実現したい自分”になれる場所を目指します」とし、2023年2月期までに、店長の女性比率20%を目標とすることも明記した。

出産・育児・介護等、あらゆる従業員の様々なライフステージに沿って、柔軟な働き方ができるように制度内容を充実させて、活躍できる職場環境を整えていくとしている。

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