泥棒作戦のヒントは、オードリー・ヘップバーンの「おしゃれ泥棒」 「明日に向かって笑え!」本編映像

8月6日より劇場公開される、2001年のアルゼンチン金融危機を背景に、銀行と弁護士にだまし取られた財産を奪い返す庶民を描いた映画「明日に向かって笑え!」から、主人公のフェルミンが悪徳弁護士マンシーから金を取り戻す方法をひらめくシーンの、本編映像が公開された。

公開された本編映像は、マンシーの隠し金庫の完璧な防犯装置を前に挫折しかけていたフェルミンが、あることを思いついてビデオのライブラリーをあさるシーンから始まる。寝ていた息子ロドリゴを起こしたフェルミンは、ビデオでオードリー・ヘップバーン主演の映画「おしゃれ泥棒」のあるシーンを見せる。見せるのは、何度も美術館の警報機を鳴らすことで防犯装置のスイッチを切らせるというシーン。映画のアイデアを使うことを思いついたフェルミンだが、ロドリゴはなかばあきれ顔を見せる。だがフェルミンは本気で、深夜にもかかわらず仲間を集めるのだった。

フェルミンとロドリゴを演じているのは、実際の親子であるリカルド・ダリンとチノ・ダリン。リカルドは、「瞳の奥の秘密」「人生スイッチ」など世界的に知られる作品に出演する、アルゼンチン映画界を代表する俳優。息子のチノは、ルイス・オルテガ監督「永遠に僕のもの」などに出演している。

映像の最初には、チノ・ダリンからのメッセージ映像も収められている。日本での公開にむけて「日本のみなさん こんにちは。『明日に向かって笑え!』がようやく日本で公開されます。皆で愛情を込めて作った作品なので、とても嬉しいです」と満面の笑顔。さらに「ぜひ劇場で楽しんでください」と続け、「日本のみなさんに熱烈なキスを!」と投げキッスも披露している。

「明日に向かって笑え!」は、隣人との温かなつながりが残るアルゼンチンの小さな田舎町を舞台に、なけなしの貯金を奪われた町民たちが、奪われた財産を奪還するために奇想天外なリベンジ作戦に乗り出す姿を描いた作品。原作・脚本は、アカデミー外国語映画賞を受賞した「瞳の奥の秘密」の脚本を担当したエドゥアルド・サチェリ。「瞳の奥の秘密」で主演したリカルド・ダリンが、主人公のフェルミンを演じている。ゴヤ賞最優秀スペイン語外国映画賞など多くの映画賞に輝いている。

【作品情報】
明日に向かって笑え!
2021年8月6日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国順次公開
配給:ギャガ
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