IR誘致 3事業者が計画説明 長崎県、月内に選定へ

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致で、長崎県佐世保市のハウステンボスにIRを設置・運営する事業者を選定するためのプレゼンテーションが4日、長崎市内であり、1次審査を通過した3者(グループ)が、県の審査委員会にそれぞれの計画を説明した。県は今月中に結果を公表する予定。
 3者は▽香港と米国の企業が中心の「オシドリ・コンソーシアム」▽オーストリアの国営企業傘下の「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」▽香港企業などでつくる「ニキチャウフー(パークビュー)グループ」。
 プレゼンは非公開。関係者によると、識者ら8人で構成する審査委に対し、3者が個別にIRのイメージ図や事業計画を説明したほか、委員の質疑に応じた。
 県は1月に事業者を公募。国内外の5者から応募があり、1次審査で3者に絞った。2次審査では提出書類やプレゼンの内容などを確認。3者の事業戦略や財務力、運営実績、ギャンブル依存症対策などを比べ、1者を選定する。
 県は選定事業者とIRの整備計画を作成し、来年4月までに国へ申請する。
 IR誘致は、大阪府・市、横浜市、和歌山県も表明。国は最大3カ所を認定する。

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