エンゼルス・レンドンが今季絶望に 7年契約2年目は出場58試合

故障に悩まされ続けたアンソニー・レンドン(エンゼルス)の2021年シーズンが正式に終了した。日本時間8月5日、エンゼルスはレンドンが右股関節の手術を受けて今季絶望となることを発表。レンドンは左ハムストリングを痛めて7月上旬に故障者リスト入りしたが、離脱は長引かず、比較的早期に復帰できることが期待されていた。左ハムストリングの故障からの回復に努めているうちに股関節の問題が発生したとみられる。7年2億4500万ドルの大型契約の2年目はわずか58試合しか出場できなかった。

現在31歳のレンドンは今季58試合に出場して打率.240、6本塁打、34打点、OPS.712を記録。出場試合数は短縮シーズンとなった昨季を除けば自己最少であり、打率は自己ワースト、OPSも2015年の.707に次いでキャリアで2番目に低い数字だった。昨季は52試合に出場して打率.286、9本塁打、31打点、OPS.916とまずまずの成績を残したが、今季は故障により出場機会が限られただけでなく、出場した試合でも低調なパフォーマンスに終始した。

ジョー・マドン監督は「ハムストリングの状態がよくなかったため、もう少し詳しく調べてみた結果、股関節に問題があるという結論になったのだと思う。ハムストリングの故障が股関節に影響したというのはよくわからないが、そうなってしまった以上、治療しなければならない」と困惑した様子でコメント。「ハムストリングと股関節の故障がどれくらい関係しているかはわからない。彼は熱いプレーをする選手だが、今季はそれができなかった」と残念そうに語った。

今季のエンゼルスは、マイク・トラウトとレンドンという2人の中心打者を長期にわたって欠いた状態での戦いを強いられている。大谷翔平の投打にわたる活躍もあり、現在も勝率5割前後の位置をキープしているが、徐々に若手中心の戦いにシフトしつつある。「故障を乗り越えて、来季に向けて100%の準備をしてほしい」とレンドンにエールを送ったマドン。7年契約で加入したスター三塁手は早くも正念場を迎えている。

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