沖縄「部活動禁止も必要」 厚労省有識者会議が指摘 若年層の感染急拡大で

 【東京】厚生労働省に新型コロナウイルス対策を助言する有識者会議「アドバイザリーボード」の脇田隆字座長は4日、若年層で新型コロナウイルスの感染が急拡大している沖縄の状況を踏まえ、「感染が拡大している地域では部活動を禁止するということも対策として必要だ」と指摘した。

 脇田氏は、同日午後に開かれた会議後の会見で、全国で新規感染者が激増している現在の状況を「爆発的感染、オーバーシュートが起こりつつある」とした。

 その上で、連日、新規感染者数が過去最多を更新している沖縄について「滞留人口の減少幅を見ても、なかなか今後すぐに減少し、下降方向に入るというのは見通せないような状況」と指摘し、「この勢いで感染拡大が続けば、当然、医療はさらに逼迫(ひっぱく)をしていく」と危機感を示した。

 今後、必要となる対策については「接触機会の削減を行うしかない」と指摘。未成年者の感染が増えている現状を踏まえ、「授業は夏休みだが、部活はまだ続いている」とし、部活動の制限の必要性を説明した。

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