【スケボー】〝二刀流〟平野歩夢 予選敗退も「終わっても終わっていないような挑戦の流れ」

平野歩夢

スケートボード男子パーク予選(4日、有明アーバンスポーツパーク)、冬季五輪2大会連続銀メダリストの平野歩夢(22=TOKIOインカラミ)は、2本目に62・03点を叩き出したものの、予選通過を狙った3本目は大技を決め切ることができず、14位に終わり、上位8人の決勝進出ラインには届かなかった。

2018年秋からスノーボードとスケートボードと〝二刀流〟に挑戦し始めたが、決して順風満帆な道のりではなかった。「やっていくうちに、誰もやっていないことの難しさだったり、人がやっていないことをやるのはこんなに大変なんだなと改めて実感した時期もあった。そのときはつらく苦しい時期はあった」と振り返る。

それでも、開催国枠での五輪切符を勝ち取り、日本人史上5人目となる夏冬五輪出場を達成。「楽しく自分の滑りができて終われた」と笑顔を浮かべた上で「この場(五輪)に立たせてくれた環境や周りの人たちに対してありがたいなって気持ちが一番大きい」と感謝の言葉を口にした。 半年後には、3大会連続のメダルをかけた冬季北京五輪が控えている。「またこのあとすぐにスノーボードに切り替えて、(スノーボードから)離れている期間があった。周りのレベルも高いし、半年でどこまでやれるかもチャレンジだと思っている。終わっても終わっていないような挑戦の流れかな」と前を向いた。

夏季五輪での挑戦は幕を閉じたが、すぐさま冬季五輪への挑戦が始まった平野。まだまだ旅路は続いていく――。

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